宮澤夕貴「(ENEOSは)プレーオフになるとさらにギアを上げてくるチーム」
Wリーグのプレーオフはベスト4が出揃い、4月9日からセミファイナルが代々木第二体育館で行われる。セミファイナルはレギュラーシーズン1位、2位とクォーターファイナルの勝者2チームによる2戦先勝方式となる。GAME1はレギュラーシーズン2位トヨタ自動車アンテロープスとシャンソン化粧品シャンソンVマジック、そしてGAME2は1位ENEOSサンフラワーズと富士通レッドウェーブが対戦する。
ENEOSは昨シーズンこそ優勝を逃したものの、これまでにリーグ11連覇、そして皇后杯は現在9連覇中の常勝軍団だ。日本代表の渡嘉敷来夢や林咲希、宮崎早織など選手層が厚く、レギュラーシーズンは19勝5敗を記録した。
渡嘉敷は「無事にレギュラーシーズンを1位で通過できて良かったです。ケガ人やコンディションが上がらない選手がいる中で、若い選手が本当に頑張ってくれました」と振り返る。対戦する富士通については「本当に外の選手が得点能力がある印象で、センターも3ポイントシュートを打てるので、そこをしっかり守っていきたいです」と言い、プレーオフ2試合の富士通の戦いぶりを見て「プレーオフ乗っているなという印象です」と続けた。
司令塔の宮崎も「出だしからギア全開で来ているなと思いました」と、2試合を勝ち抜いて来た富士通の今の印象を語る。対して、ENEOSはこのセミファイナルがプレーオフ初戦となることもあり、宮崎は「今週末の試合まで少し期間がありますが、すごく緊張してきました。負けずに頑張りたいです」と意気込んだ。
一方の富士通も町田瑠唯に宮澤夕貴、オコエ桃仁、3人制バスケ『3×3』東京オリンピックメンバーの篠崎澪など、日本代表選手を多く擁する。
セミクォーターファイナル、クォーターファイナルを経て町田は「2日間とも出だしは悪くなかったですが、後半はシュートを決め切れなかったり、ミスが続いて相手に流れが行く場面がありました」と振り返った。「でも第4クォーターの大事な時間帯で全員がディフェンスで我慢して、そこから富士通らしいバスケで勝てたのは良かったけど、課題が残りました」
レギュラーシーズンの戦績は1勝1敗で終わっていて、町田は「インサイドをメインとしたチームで、ペイントエリア、リバウンドがすごく強い印象です。若い選手も得点能力が高い」とENEOSの印象を語る。
そして、宮澤にとってENEOSは、2012年から9シーズン在籍した古巣だ。宮澤は「プレーオフになるとさらにギアを上げてくるチーム」とENEOSについて語る。「相手がやるバスケは今の富士通のバスケに似ています。ディフェンスからブレイクの流れに持って行かれてしまうと、相手のペースになってしまう」と警戒しつつ、「古巣対決ということですごく楽しみにしています。自分たちは身長がないですが、チーム全員で勝ちに行きたいです」と意気込みを語った。
ENEOSvs富士通によるセミファイナルは、4月9日の19時から始まり、先に2勝を挙げたチームが、代々木第一体育館で行われるファイナルへと駒を進める。
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