「勝利が欲しいなら、取りに行かなきゃいけない」
現地3月14日、レイカーズはホームでのラプターズ戦で、一度もリードを奪うことなく103-114で敗れた。
試合開始30秒でスコッティ・バーンズにタップシュートを許すと、そのままバーンズに3連続シュート、さらにフレッド・バンブリートに3ポイントシュートを許し、0-9の立ち上がりに。ラプターズのディフェンスを前にボールムーブが停滞したレイカーズは、レブロン・ジェームズが個人技でディフェンスを崩して残り9分半で初得点を決めて2-9としたが、その後もディフェンスリバウンドからラプターズに走られ、第1クォーター中盤時点で4-24と大量失点を許した。第1クォーターでのレイカーズはフィールドゴール25本中3本成功の成功率12.0%に留まり、12-33で第2クォーターを迎えた。その後はシュートタッチを取り戻したレブロンを中心に得点を重ねたレイカーズだったが、ラプターズのリバウンドを止めることができずリズムをつかむことができない。最終クォーターにはレブロンが14得点、テイレン・ホートン・タッカーが9得点を固めて追い上げを見せたものの、最大28点のビハインドは大きく、103-114で敗れた。
この試合でラプターズはギャリー・トレントJr.の28得点を筆頭に、先発全員を含む6選手が2桁得点を記録。一方のレイカーズもレブロンが30得点9リバウンド、ホートン・タッカーが20得点、カーメロ・アンソニーとラッセル・ウェストブルックがともに14得点をマークした。最終的にはフィールドゴール成功率39.1%(ラプターズは40.6%)まで上げたが、リバウンドで43-64(オフェンスリバウンドは9-19)と圧倒されたことで、ペースをつかむことができなかった。
試合中にはレブロンがチームメートに向かって「リバウンドを取れ!」と怒鳴り、苛立ちを見せるシーンもあった。レブロンが試合中にここまで怒りを露わにするのは珍しく、試合後の会見にも応じないほどだった。
そして、試合後の会見に応じたカーメロは、レイカーズの現状についてスキル面では問題ないが、もっとハングリーになる必要があると語った。「第1クォーターを除けば、僕たちは試合に勝っていたんだ。僕たちは墓穴を掘っている場合じゃない。このところずっと試合の出だしで自滅している。サンズ戦(第1クォーターは22-48)も、今日もそうだった。今シーズンはそういうゲームが多い」
「もうこれは組み合わせで解決できることじゃないと思う。ただただ、意志の強さが必要なんだ。試合が始まった時から、強い意志を持って戦わないといけない。勝利が欲しいなら、取りに行かなきゃいけないんだ。こういう逆境に立たされた時、何としてでも自分たちでつかみに行かなきゃいけない。誰も与えてはくれないんだから」