好調な3ポイントシュート「そこまで意識して打っているわけではない」
ピストンズと対戦したウィザーズはカイル・クーズマのフリースロー成功で勝ち越し、残り15秒に新加入のトーマス・サトランスキーのフリースローでリードを3点に広げ116-113で逃げ切った。
好調を維持する八村塁はこの日もハイパフォーマンスを披露。前半は2得点に終わったものの、第3クォーターには2本の3ポイントシュートを沈め、劣勢に立たされたチームを救った。さらに最終クォーターの序盤にはチームの10-0のランを締めくくる3ポイントシュートを成功させた。「流れを変えたかった」という思いでコートに立ったという八村だが、要所での得点が目立ち、有言実行のプレーでチームの勝利に貢献した。
また、八村は「ボールがシェアされていて、気持ち良くできた」と語り、先発の5人全員を含む8人が2桁得点を挙げるバランスの良いオフェンスを展開したチームに手応えを得ている。
3本すべての3ポイントシュートを決めたことで、八村の3ポイントシュート成功率は52.1%まで上昇した。「フェイダウェイじゃなく、前後左右にブレなかったり、バランスがしっかり取れているんじゃないかと思う」と、シュートを打つ時の態勢の良さが高い精度に繋がっていると八村は分析する。
『エリートシューター』と呼べる水準にまで達している八村だが、自身をシューターとは思わず、あくまで練習通りのプレーの延長だと強調した。「状況とタイミングを見て、練習通りにやっているだけなので、3ポイントシュートを意識して打っているわけじゃないです。スペーシングも練習通りで、練習通りに打てているのが結果に繋がっていると思います」
ピストンズとの接戦を制し連敗を2で止めたウィザーズは、次節に1ゲーム差で追うホークスと対戦する。この試合に勝利すれば勝率で並び、プレーイン・トーナメント圏内に入るため、大事な一戦となる。