「どの試合も同じように取り組んで、楽しもうと思ってやっている」
ピストンズのルーキー、ケイド・カニングハムがドラフト全体1位指名の名に相応しいパフォーマンスを見せている。
カニングハムはトレーニングキャンプが始まってすぐに足首を捻挫したため、プレシーズンゲーム4試合すべてを欠場し、NBAデビューも開幕から1週間半後と少し出遅れた。チーム戦績もここまで11勝33敗で東カンファレンス14位と苦しんではいるが、カニングハム自身は試合をこなすに連れて自分のリズムをつかんできている。
出場した35試合すべてに先発出場し、平均15.4得点、5.4リバウンド、5.1アシストを記録。数字には現れない部分での貢献度も高く、テンポの良いパッシングで次々とオフェンスを展開して、ルーキーながらチームを牽引している。また、昨シーズン王者のバックス戦では19得点7アシスト、ジャズ戦でも29得点8アシスト2ブロックを記録して、格上チームへの勝利に貢献した。
カニングハムは「自分のペースをつかみつつあるように感じている。悪い試合もあったけど、すごく良い試合もあった。浮き沈みが激しいのは分かっているよ。でも、とにかく落ち着いて平常心で、どの試合も同じように取り組んで、楽しもうと思ってやっている」と手応えを語る。
先日ピストンズと対戦したウォリアーズの指揮官、スティーブ・カーも「彼は今、本当に頭角を現してきているよ。しっかりと自分の足で歩み、このリーグに慣れてきている。それに彼なりの方法が見つかってきているんじゃないかな」と対戦相手ながらカニングハムを称えたほどだ。
レギュラーシーズンも折り返しとなり、カニングハムはここまでのルーキーシーズンについて「とても楽しい」と言う。「確かにこの旅は浮き沈みがある。でも、バスケットボールをするのも、いろいろなところに行くことも楽しい。まさに僕は夢を生きているんだ」
そして彼は新人王の獲得に向けても、こう意気込んだ。「(新人王の獲得は)間違いなく僕の目標だよ。僕は自分がベストルーキーだと思っているから、新人王を受賞することはそれを証明することにもなる。ただ、試合に出る時は新人王のトロフィーのことなんて考えていない。でも、いざその時が来たら、すごくうれしいはずさ」