ウォリアーズがグリズリーズとの上位対決を制す

現地3月1日、ウォリアーズは敵地でグリズリーズと対戦。プレーイン・トーナメント回避に向けたライバル対決をステフィン・カリーの3ポイントシュート12本成功を含む52得点の大爆発によって134-125で制した。これでウォリアーズは44勝31敗となり、44勝32敗のグリズリーズをかわして西カンファレンス5位へと浮上した。

ウォリアーズは、カリーが第1クォーターでいきなり3ポイントシュート5本成功の19得点と爆発し、45-32と先手を取る。グリズリーズの粘りもあって103-103の同点で第3クォーターを終えるも、第4クォーターで守備の強度を高めて失点を22に抑え、終盤はカリーとジミー・バトラーを中心に遂行力の違いを見せ付けてグリズリーズを突き放した。

12月に行われた前回の対戦で、ウォリアーズは93-144と大敗を喫している。この時のカリーはフィールドゴール7本すべて失敗と最低の出来に終わった。それでもカリーは「前回のことは忘れていたよ。この試合が僕たちにとってどれだけ大事か、そのことだけを考えていた」と話す。

骨盤を痛めたカリーは、このところ休養を挟みながらのプレーを強いられていた。それでもペリカンズ戦、スパーズ戦、今回のグリズリーズ戦と5日で3試合を戦い抜き、調子を上げてきている。

「身体の調子は良くなっている」とカリーは言う。「ケガで欠場した後、しばらく今日みたいに激しい試合をやっていなかった。背中にパッドを着けているけど良いリズムでプレーできたし、1週間の休養がプラスになった。これからシーズン最後まで今の状態を維持していきたい」

カリーが1試合50得点以上を記録するのは、これでキャリア通算15回目。デイミアン・リラードと並ぶNBA歴代6位タイの記録となる。また、通算得点ではジェリー・ウェストを抜いて歴代25位となった。ウェストは球団首脳として2011年から17年までウォリアーズに在籍しており、カリーは「少し感傷的になった。彼はこのチームだけでなくバスケ界全体にとって特別な存在であり、だからNBAロゴのモデルになった」と語る。

ウォリアーズを率いるスティーブ・カーは、今日のカリーを「試合を通して密着マークを受けていた中での52得点だ。私はウォリアーズで彼のコーチになってからの11年間だけでなく、その前から彼を見ている。彼の才能の素晴らしさを実感しているよ」と絶賛する。

プレーイン回避に大きな意味を持つ勝利を挙げ、欠場が続いていたカリーのコンディションも問題なさそうだ。ウォリアーズにとって、プレーオフに向けて大きな弾みがつく勝利となった。