コーリー・ゲインズ

「私たちが世界に何を見せられるか興奮しています」

日本バスケットボール協会は今日、女子日本代表の新ヘッドコーチがコーリー・ゲインズに決定したことを発表した。

ゲインズはロサンゼルス出身の59歳。祖母が日本出身という出自を持つ。現役時代はNBAで80試合に出場し、1997-98シーズンに来日してジャパンエナジーでプレー。トム・ホーバスとは日本リーグ時代にチームは異なれどともに日本でプレーし、ゲインズがヘッドコーチを務めていた時期のマーキュリーでホーバスがアシスタントコーチを一時的に務めていたこともある。

2003-04シーズンにアメリカ独立リーグABAのロングビーチ・ジャムで選手兼任アシスタントコーチとなったことで指導者キャリアをスタートさせたゲインズは、この時に田臥勇太を指導し、2006年からヘッドコーチを務めたWNBAフェニックス・マーキュリーでは大神雄子を指導しており、マーキュリーでは2度のWNBA優勝を経験している。2019年にはNBAウィザーズのアシスタントコーチに就任し、この年にドラフトされた八村塁と2シーズンをともに過ごしている。

日本代表との繋がりは2016年に生まれた。当時サンズのアシスタントコーチを務めていたゲインズは、リオ五輪に向けた強化合宿にアドバイザリーコーチとして招聘され、この時は戦術面の強化を担当している。そして2022年、東京オリンピックを終えて男子日本代表の指揮官に就任したホーバスは、盟友ゲインズをアソシエイトヘッドコーチに迎えている。2023年のアジア競技大会ではホーバスに代わってヘッドコーチを務めた。

ゲインズは2月末までは男子日本代表活動に帯同し、3月から女子日本代表選任となる。

ヘッドコーチ決定のリリースの中で、ゲインズは次のようなメッセージを送っている。「バスケットボールをプレーするために来日したとき、私の人生は⼀変しました。10年以上前、私は世界の女子バスケットボールに対する見方を変えることを目指しました。そして今、日本を代表するということの本当の意味を再発見し、正しい道に戻る準備が整いました。私は、このチームが再び偉大さを取り戻す旅に参加できることを大変光栄に思い、誇りに思います。前途は多難ですが、共に達成できないことはないと固く信じています。私たちが世界に何を見せられるか興奮しています」