「これまで関わってくれたすべての人に感謝を感じました」
株式会社サン・クロレラは、NBA選手の輩出を目的とした中学生年代育成プロジェクト『GLOBALLERS』4期生の恒岡ケイマンに、アメリカ留学に向けた奨学金を出すことを決定した。2024年8月からロサンゼルスにあるクレスピ・カーメライトハイスクールに進学する恒岡と、株式会社サン・クロレラの中山太代表取締役に話を聞いた。
——GLOBALLERSは中学年代に海外遠征を行い、高校年代にアメリカに留学するという枠組みとなっていますが、どのような理由があるのでしょうか。
中山 アメリカ挑戦の機会を提供するタイミングは早ければ早いほど良いと思っています。しかし、小学生年代はリングの高さやボールの大きさが異なる、文化の違いにアジャストするのが難しいといった理由で、この年代での挑戦はハードルがかなり高いと感じました。身体的、精神的にある程度成長して、リングの高さやボールの大きさといった条件が同じになる中学生年代にフォーカスするべきだと思いました。
——アメリカと日本の文化の違いについて、中山社長はどのように考えられていますか?
中山 アメリカは選手のポテンシャルを最大限発揮できるポジションを早い段階で特定した上で、専門性の強い指導がなされているという印象があります。日本はどちらかというと「チームの勝利のために個人が貢献しようと頑張る」という風潮が強い。この違いが出るのは、良くも悪くもアメリカのほうが選手・コーチを含めた各個人が「のし上がってやろう」という思いが強いからだと思います。つまり、指導者も『NBA選手を育て上げたコーチ』という実績を自身のレジュメに書いて、キャリアアップすることを目指しているということですね。
ケイマンも日本ではビッグマンとしてのプレーを求められることが多かったかもしれないけど、アメリカに行ったら新たなポジションを任せられて、新たなポテンシャルが発揮される可能性も十分にあると思います。
――恒岡選手にもうかがいます。奨学生に選ばれたと聞いて、率直にどのように感じましたか?
恒岡 まず、これまで関わってくれたすべての人に感謝を感じました。みんなのサポートなしでは絶対に選ばれなかったと思います。
――アメリカの高校に留学することに対して躊躇はありましたか?
恒岡 日本の高校に進学してウインターカップで活躍したいという思いもありましたが、やはりディビジョン1の大学に行って、夢であるNBAに行きたいという思いのほうが強かったので、すぐにこのチャンスをつかみたいと思いました。
――国内トライアウトを含めたGLOBALLERSの活動は、どのような経験になりましたか?
恒岡 BANG LEEコーチ、MARUコーチから何回も「プレー中にもっとお互いにコミュニケーションを取ろう」と言われたこともあって、活動を続けていくにつれて団結力やチーム力がどんどん上がったなと思います。僕自身も2人のコーチから熱い指導を受けて、精神的によりタフになったと思っています。
また去年のアメリカ遠征では、アメリカの選手の勝利に対する貪欲さやハングリー精神みたいなものの強さを実感しました。フィジカルコンタクトという観点でも、身体の当て方をよく分かっているし上手だなと思いました。
「『ケイマンがいれば大丈夫』と信頼される人間になりたい」
——中山社長から見て、恒岡選手はどのような選手ですか?
中山 GLOBALLERSの活動を通じて、プレースタイルが変わったなと思いました。トライアウトの時にはゴール下のプレーが目立つ傾向にありましたが、外からのシュートやペネトレイトにトライする回数が増えたし、コミュニケーションもよく取るようになった。短い期間ではありますがたくさんの成長が見られた選手だったなと思いますし、数カ月であれだけ成長できるのは彼のすごく良いところだと思います。アメリカに行ったら良い意味でアジャストして、さらに成長してくれるだろうなと期待させてくれました。
――彼を奨学生として選んだ一番の決め手は?
中山 コーチの2人も同じことを言っていると思うのですが、我々は現時点での実力値を奨学生の選考基準としておらず、今後の成長ポテンシャルを重視しています。そういう意味で、新しい環境にアジャストしながらコーチの言うことを的確に理解し、実際にプレーで表現してくれたケイマンは、我々の評価軸に合致していました。
――クレスピ・カーメライトハイスクールはどんなチームですか?
恒岡 以前高校を見学したときに、選手同士の仲がすごく良くて、お互いが信頼し合っている印象を強く受けました。サイズはあまりないみたいですが、チーム力で勝つバスケをしているみたいです。ディフェンスの練習をかなりすると聞いていて、楽しみな気持ちが強いです。
――アメリカでのバスケット生活で成し遂げたいことや目標を聞かせてください。
恒岡 チームをCIFリーグ(カリフォルニア州リーグ)優勝に導き、ディビジョン1の大学からオファーが来るような選手に成長したいです。また、練習中でも試合中でも『ケイマンがいれば大丈夫だ』とチームメートやコーチから信頼される人間になりたいですね。
――アメリカでの学生生活を通じて、恒岡選手にはどう成長してほしいですか?
中山 クレスピ・カーメライトハイスクールのヘッドコーチは、2000年代初頭のレイカーズでメインポイントガードを務めたデレック・フィッシャーです。フィッシャーは身体能力やスキルがずば抜けているわけではかったけど、黄金期のレイカーズで地位を確立した選手。彼の下でバスケットを学べるというのはケイマンにとって大きな財産になると思います。
また、チームメートには元NBA選手のマット・バーンズの息子がいて、タフなマインドセットを持っている優秀な選手と聞いていますから、切磋琢磨してほしいですね。そしてディビジョン1の大学からオファーをもらうことやNBA選手になるためには何が必要なのかを、自分の中で明確にしてもらいたいです。
――ちなみにサン・クロレラはどのように飲んでいて、どんな効果を感じていますか?
恒岡 僕は粒タイプをずっと飲用していて、毎日朝・昼・夜に10粒ずつ飲むようにしています。特に僕の場合は朝が快調で、悪いものがスッキリ出ていく実感がありますね。練習前とか身体が軽くて、常にバスケットをする準備ができている感じがします。最近はガッシリしてきた感覚があるのですが、もしかしたらこれもサン・クロレラのおかげなのかなと思っています。
中山 不必要なものをいち早く出すことによって、おのずと必要な栄養素が取り込まれる。その結果、良い感覚を感じているんだと思います。アメリカに行ったら、フレッシュな野菜を摂取しにくく、食べる食材が偏ることも考えられるので、サン・クロレラの効果をさらに強く感じると思います。
――最後に、GLOBALLERSからNBA選手を輩出するために必要なことは何か、聞かせてください。
中山 適切な選手に、適切な環境を提供し続けていくことかなと考えています。例えば八村塁選手はもともと高いポテンシャルがあった上でものすごい努力をしたのは間違いないですが、日本からアメリカに環境を変えてゴンザガ大に行くという選択をしたことがかなり大きかったと思うんですよね。より高いレベルの環境に身を置いて、最初は苦しい思いをしても、いつの間にか自分の実力が追いつく。そのプロセスをいかに繰り返せるかが非常に重要だと思っています。私たちも引き続きそのサポートをしていきたいです。