仙台と秋田が対戦するリーグ戦での『東北ダービー』は2016-17シーズン以来の開催
仙台89ERS(8勝21敗/東7位)vs秋田ノーザンハピネッツ(14勝15敗/東4位)
2016-17シーズン以来、6シーズンぶりにB1リーグでの東北対決が実現。仙台は攻守の要だったラショーン・トーマスが離脱後、苦しい試合が続き7連敗となっている。連敗中はすべて80得点以下とオフェンスが停滞しており、前節の宇都宮ブレックス戦でも第1クォーター終盤から第2クォーターにかけて長く得点が止まり、この間に宇都宮に先行されてしまった。まずは持ち味のディフェンスからリズムをつかみ40分間を通して自分たちの力を発揮できるかが鍵。一方の秋田は前節の千葉ジェッツ戦に敗れはしたものの、最終クォーターまでリードするなど、大浦颯太や中山拓哉らバックコート陣が奮起してチームを盛り上げている。武器にしたい3ポイントシュート成功率が上がらない試合も散見されるため、調子の良いディフェンスでまずは流れをつかめるかがポイントだ。この対戦は2月の2週目にも組まれているため、お互いに自分たちのプレーを出して、良いイメージを持って次戦に繋げたい。
千葉ジェッツ(25勝4敗/東1位)vs茨城ロボッツ(10勝19敗/東6位)
現在11連勝中でリーグ最高勝率と勢いに乗る千葉J。この後、アウェー戦が3節続くため、1月最後のホーム戦をしっかりと勝利したいところ。前節の秋田戦はフィールドゴール成功率に苦しんだが、我慢の展開を耐えて最終クォーターに逆転した。前節を欠場したヴィック・ローの出場は今節も不透明のため、日本人ビッグマンの活躍にも期待だ。速い展開の中でオープンのシュートを確実に決めて主導権を握りたい。一方、勝率は振るわないものの、上位チームとの対戦でも接戦に持ち込み、勝率以上の力がある印象の茨城。前節は攻守ともに噛み合い群馬クレインサンダーズに大勝した。群馬から15ターンオーバーを誘発した上でチームのターンオーバーを6本に抑えることができたのは好材料。前節に14得点を挙げた山口颯斗のアグレッシブなプレーに今節も期待。群馬戦のような戦い方ができれば、好調の千葉Jにも土を付ける可能性は十分にある。ちょうど1カ月前の対戦では5点差で千葉Jの勝利だったため、茨城はリベンジを果たしたいところだ。
川崎ブレイブサンダース(17勝12敗/中1位)vsシーホース三河(10勝19敗/中6位)
直近は黒星が先行する状況ながら、中地区首位をキープしている川崎。後ろから横浜ビー・コルセアーズや信州ブレイブウォリアーズが迫ってきているため負けられない戦いが続く。シーズン開幕節から欠場していたマット・ジャニングが復帰するも、今度はジョーダン・ヒースが離脱と万全の状態とはならなかった。今こそチームが一丸となって、この状況を残り超えていきたい。特にディフェンスでの貢献度が高かったヒースの離脱はチームスタイルに影響を与えることにもなりかねないため、三河戦では一人ひとりの意識を一段階高めて臨む必要がある。一方の三河はここにきてまさかの7連敗。特に前節は、信州が得意とするスローペースに巻き込まれて、良いところが出せずにわずか53得点で敗戦。ダバンテ・ガードナー以外の選手がなかなか安定しないため、オールスターウィークエンドで目立っていた西田優大やシェーファー・アヴィ幸樹がリフレッシュしてここから活躍することを期待したい。川崎の日本人エースの藤井祐眞と、三河のテイクチャージの名手、長野誠史のマッチアップにも注目だ。
新潟アルビレックスBB(4勝25敗/中8位)vs横浜ビー・コルセアーズ(17勝12敗/中2位)
ホームでの勝利から1カ月以上も遠ざかっている新潟。前節は三遠を相手に第1クォーターで16点のリードを得るも、後半に崩れてしまい逆転負けを喫した。序盤はフィールドゴール成功率も高い上にターンオーバーもなく、質の高いプレーを披露したため、これを40分間継続できるチーム力をつけたい。今節も外国籍選手の活躍はマストとして、杉本天昇と木村圭吾の両ウィング選手の3ポイントシュートに期待だ。一方、勝率で地区首位の川崎と並んでいる横浜BC。1月の残り5試合は下位チームとの対戦のため、取りこぼしなく連勝して首位に躍り出たい。前節はリーグ戦で13連敗中だった富山を相手に、出場時間をシェアしながら33点差で快勝した。ポイントはお互いの得点源であるペイントでのシュートをいかに効率良く決められるか。特に新潟の得点力のある外国籍選手を横浜BCがチームディフェンスでどう守るのかに注目だ。
三遠ネオフェニックス(13勝16敗/中5位)vs富山グラウジーズ(6勝23敗/中7位)
前節の三遠は第1クォーターで新潟に大量リードを許すも、後半に57-26と攻守ともに噛み合い逆転勝利した。6人が2桁得点とオフェンスが好調だが、特に復帰した金丸晃輔は3ポイントシュートを8本中5本成功させて、チームに勢いをもたらした。今節は富山の強力なインサイド陣を自由にプレーさせないために、どのようなディフェンスをするかがポイントとなるだろう。一方、前節の富山は外国籍の3選手を含む主力5名がインフルエンザで欠場。ジョシュア・スミスが先週末のオールスターに参加したことからも大部分の選手の復帰が見込まれるが、コンディション不良や練習不足が懸念される。さらに今節の直前に浜口炎ヘッドコーチが契約解除と、不安材料は多い。富山の得意パターンに持ち込むために、オフェンスリバウンドを獲得してセカンドチャンスやフリースローに繋げて効率良く得点を重ねたい。富山は次節から2節続けてホーム戦のため、コンディション調整も含めて正念場の今節を乗り切りたいところ。
琉球ゴールデンキングス(21勝8敗/西3位)vsファイティングイーグルス名古屋(18勝11敗/中5位)
前節は島根スサノオマジックと死闘を繰り広げ、わずか1点差で敗れた琉球。前節のように序盤から相手に主導権を奪われてビハインドを背負う展開となることが多いため、今節は攻守ともに試合開始から激しく仕掛けたいところ。FE名古屋はペイントからの失点が多い傾向にあるため、琉球としては得意のセカンドチャンスを生かして得点を重ねたい。ジャック・クーリーを筆頭に外国籍3選手の躍動が期待できる。一方のFE名古屋は新型コロナウイルスやインフルエンザで欠場者がいながらも5連勝中。欠場していた選手の多くが復帰する見込みのため、勢いそのままに直接対決で琉球との3ゲーム差を詰めたい。相手にターンオーバーを誘発することにおいてはリーグ随一の力を持っているため、激しいディフェンスで琉球のリズムを崩せるかがポイント。さらにセカンドチャンスを許さないためにディフェンスリバウンドを死守できれば勝利が見えてくるだろう。FE名古屋が西地区の4強を5強にするのか注目の一戦だ。
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