本職のパワーフォワードに戻り、ハレルとの連携プレーを披露
前節のマジック戦で今シーズン初出場を果たしたウィザーズの八村塁が復帰2試合目に臨んだ。
マジック戦と同様にベンチスタートとなった八村は第1クォーター残り6分39秒の場面でコートに立った。オフェンスが手詰まりとなった状況でボールを託された八村はプルアップを放つもこれが外れ、積極的にリングにアタックするも、ボールを弾かれてターンオーバーを喫してしまう。また、ディフェンスではヘルプポジションに入った際にマークを見失い、1対1の場面でプルアップを決められるなど、違いを生みだせない。それでも、モントレズ・ハレルがポストプレーを始めた際に抜群のタイミングでペイント内に飛び込み、イージーバスケットで初得点を記録すると、その後は尻上がりにプレーの質も高まっていった。
そして、第3クォーター中盤に再びコートに立った直後、八村はハイライトプレーを披露する。右コーナーでボールを受けた八村はベースラインドライブでジョシュ・ギディーを抜くと、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーのブロックの上からリバースダンクを叩き込んだ。
その後も積極的なプレーを見せた八村は持ち味であるボールプッシュからフィニッシュまで持って行き、フリースローを獲得。さらに、アレクサンダーが目を離した隙にゴール下に飛び込み、再びハレルからのパスを呼び込んでゴール下を決めるなど、連携プレーから得点した。
前回と同様に、出場時間の制限もあって第3クォーター終了時点でお役御免となったが、約15分間のプレータイムで7得点2リバウンド1アシストを記録し、ホームのファンに元気な姿を見せた。
試合は一進一退の攻防が最後まで続いたが、カイル・クーズマがチームハイの29得点を挙げ、スペンサー・ディンウィディーも22得点10アシストの活躍を見せ、健康安全プロトコルのために欠場したブラッドリー・ビールの穴を埋めて122-118で勝利した。
マジック戦はハレルが欠場したためにセンターでの起用となったが、この試合では本職のパワーフォワードに戻り、生き生きとしたプレーを見せた。チームの層が厚くなったこともあり、これまでのように平均30分を超えるプレータイムが与えられることは少ないと思われるが、さらにコンディションを向上させ、終盤の大事な場面で活躍する八村に期待したい。