ヤニス・アデトクンボ

カイリー・アービング問題について「無理強いはできない」

現地1月7日にバークレイズ・センターで行われたネッツvsバックスの一戦は、体調不良から復帰したヤニス・アデトクンボが31得点7リバウンド9アシストの活躍でチームを引っ張り、121-109でバックスが勝利した。

バックスは第2クォーターにアデトクンボがファウルトラブルで苦しんだものの、ボビー・ポーティスが前半だけで20得点を記録。第3クォーターにはクリス・ミドルトンも15得点を記録するなど主力を中心に試合をコントロールし、ネッツに付け入る隙を与えず勝利した。バックスはこれで連敗を2で止めている。

バックスは指揮官のマイク・ブーデンフォルツァー、ドリュー・ホリデーやグレイソン・アレンを含む多くの選手が健康安全プロトコルにより欠場している。それでも、アデトクンボが「僕たちは全員がステップアップする準備ができている」と語ったように、この試合でのバックスはアデトクンボ以外にも5選手が2桁得点を記録して勝利に貢献した。

試合後の会見に登場したアデトクンボは、ネッツのカイリー・アービングに関する質問を受けた。新型コロナウイルスのワクチンを接種しないアービングは、ネッツが本拠地を置くニューヨーク市のルールによりホームゲーム全試合に出場できないため、この試合も欠場した。先日、敵地でのペイサーズ戦でようやくシーズンデビューを飾ったアービングだが、これからも出場できる試合は制限される。

自身がネッツの一員だったらアービングの選択に関して行動を起こすかという質問に、アデトクンボは言葉を選びながら次のように返答した。「チームメートに対して、何か特定の事柄について話をするかどうか、あるいはすべきではないのか……。バスケットボールに関することなら言える。ただ、それが個人的な選択や決断に関することなら、それは個人に委ねられるべき。みんな大人だし、人によって事情も異なる。やりたくないことを無理強いはできない」

「僕がワクチンを接種した理由なら答えられる。家族を守るため、母の安全のため、安全に過ごすためだ。カイリーにも僕の選択を理解してもらいたい。でも、彼が受けたくないのなら、無理強いはできない。僕は自分のことに集中して、日々仕事に向き合わないといけない。そのおかげで報酬を得ているんだから。ネッツとカイリーがどういう関係性を築いているのかは知らない。間違いなく彼と話をしているだろうけど、本人が嫌がることを無理にさせるわけにはいかない。相当なエネルギーを消費してしまうし、バスケットボールに向けるべき体力も失われてしまう。僕たちはプレーするのが仕事だから」