「今日の勝利はチームにとって非常に大きい」
現地11月21日に行われたレイカーズvsピストンズの一戦はレブロン・ジェームズの退場処分をきっかけに試合の流れが変わり、第4クォーターを37-17で圧倒したレイカーズが121-116で勝利した。
アクシデントが発生したのは67-80とレイカーズのビハインドで迎えた第3クォーター残り9分18秒だった。ジェレミー・グラントが2本目のフリースローを放った直後、レブロンがマークについていたアイザイア・スチュワートを振りほどこうと腕を振った際に拳が相手の顔面に強く当たってしまい、スチュワートは右目尻から出血。この行為に激昂したスチュワートはレブロンに向かおうとしたが、チームメート、スタッフが必死に制止して事態の悪化を防いだ。
この危険行為によりレブロンはフレイグラントファウル2で一発退場。相手に向かっていったスチュワートにもテクニカルファウルが2度コールされて退場処分となった。
リーダーを失ったレイカーズだったが、このアクシデントで試合の流れが変わる。ラッセル・ウェストブルックが重戦車と化し、第4クォーターだけで15得点を挙げてオフェンスを牽引。アンソニー・デイビスも試合を通して30得点10リバウンド6アシストをマークし、レイカーズが逆転勝利を収めている。
26得点9リバウンド10アシストを記録したウェストブルックは「とにかくアグレッシブにプレーしないといけなかった」と、試合後のインタビューで答えた。「チームの勝利のためにアグレッシブに、そして自分の力を最大限に生かすことは何年もやってきている。今日は絶対に勝たないといけない試合だった。レブロンが退場になったけど、敵地で勝つ方法を見いだせたんだから、今日の勝利はチームにとって非常に大きい。僕たちには、今日の勝利が必要だった」
アクシデント発生後も冷静に対応できた要因を聞かれると、ウェストブルックはこう答えた。「試練に直面した時にへこたれてしまうのか、それともチーム一丸となって戦えるかのかが問われる。あの後チームは一つになって戦えた。相手にランを決められたけど、一丸となってチームの方針を貫いて勝つことができた」
レブロンの行為はスチュワートの目に直撃していた危険性もあっただけに、NBAから出場停止処分が科される可能性がある。レイカーズは今後、ニックス、ペイサーズとのロードゲームが続くため、試練が続きそうだ。