「同点に追いつけたフリースローを外してしまった」
開幕から連勝で現地24日のレイカーズ戦に挑んだ若手中心のグリズリーズは、3年目のジャ・モラントが40得点の大活躍でチームを引っ張ったものの、118-121で敗れた。
キャリアベストとなる5本(7本中)の3ポイントシュートを含むフィールドゴール21本中13本を成功させたモラントは、116-119と3点を追いかけていた第4クォーター残り1.9秒、土壇場で3ポイントシュートを狙ってケント・ベイズモアのファウルを誘い、フリースロー3本を獲得した。最初の2本を難なく沈めるも、決まれば同点という3本目を外してしまい、グリズリーズは悔しい黒星を喫した。
モラントは「今夜の僕のパフォーマンスはどうでもいい。同点に追いつけたフリースローを外してしまった。それだけが今も頭に残っている」と振り返った。
指揮官のテイラー・ジェンキンスは、フリースロー失投にフラストレーションを溜めていたモラントの反応を見て「今日の経験が糧になる」と、エースのさらなる成長を確信した。モラントのチームメート、デズモンド・ベインも「ウチのリーダーはジャだ。僕たちは、彼と一緒になって相手にぶつかっていく。今シーズンはオールスターに選ばれるだろうし、オールNBAプレーヤーにも選ばれるかもしれない」と称えた。
レイカーズのカーメロ・アンソニーもモラントのプレーに脱帽した一人で、試合後の会見で「彼がNBAの未来だよ。これからも間違いなく成長する選手だし、毎試合で力を証明している」と絶賛した。
モラントが中心のグリズリーズは、昨シーズンのプレーイン・トーナメント、そしてプレーオフを経験して一皮も二皮も剥けた。「僕がドラフトで指名されてから、ウチは力を証明してきている」とコメントしたモラントだが、まだグリズリーズの実力が認知されていないとも語った。
この日の失投と敗戦は、間違いなくモラントのモチベーションになる。グリズリーズが西カンファレンスの強豪に返り咲くには、エースの力で勝ちを手繰り寄せ、結果を残すしかない。