「願わくばチームをさらなる高みへと引き上げたい」
NBAでの17年目のシーズンを終えた後、ブルック・ロペスはバックスと再契約せず、いくつかのオファーの中からクリッパーズを選んだ。37歳になった今も彼は価値あるセンターで、それは2年1800万ドル(約27億円)という好条件のオファーが示している。
サマーリーグが行われているラスベガスで、ロペスはクリッパーズの一員として初めて取材対応に応じ、移籍についてこう語った。「フリーエージェントになって、すべてが決まるまであっという間だった。選択肢を検討する中で、クリッパーズがオファーをくれたことが純粋にうれしかった。殿堂入りするであろう選手、オールスター、将来有望な若手も多い。優勝するチャンスがあるチームだと感じた」
バックスでは7シーズンと長期の在籍となった。武骨なセンターだった彼はヤニス・アデトクンボと組むために『ストレッチ5』としてスキルを磨いて大成し、NBA優勝など多くの成功を勝ち取った。「優勝したことはもちろん誇らしいし、僕を支えてくれたすべての人に感謝したい。みんな僕を大事にしてくれた。バスケを超えた特別な絆があって、それは決して消えることはない」
バックス時代をそう振り返るが、彼はクリッパーズに『年金生活』を送るためにやって来たわけではない。「僕はバックスで勝利の味を覚えた。ここでもみんな勝つことを求めていて、僕も同じだから、フィットするのは簡単だと思う」
バックスでは絶対的な先発センターだったが、クリッパーズではズバッツの控えになる可能性が高い。それでもロペスは「チームの勝利に貢献したいだけ」と気にしていない。
「僕とズーはお互いに助け合えると思う。ペイントエリアを支配できるし、オフェンスでも彼がペイントエリアで暴れ回るためのスペースを僕が提供できる」とズバッツとの共存の可能性を見いだしながらも、控えを受け入れる用意もできている。
「それが僕の役割だとチームが判断すれば、何であれ全力で取り組むよ。今までやったことがなくても、得意じゃなくても、努力をしてそのプレーをモノにしてみせる。そうやってチームの勝利に貢献するんだ」
そして、ロサンゼルス出身のロペスにとっては、キャリアで初めて地元でプレーすることになる。「そう、僕はカリフォルニアの男だ。ノースハリウッドで育った。当時は状況が全く違ったけど、今のクリッパーズの姿には驚くばかりだ。その一員になれてうれしいし、願わくばチームをさらなる高みへと引き上げたいと思っているよ」