NBA優勝を経験する献身的なプレーヤー
琉球ゴールデンキングスが、ジェフ・エアーズと選手契約合意に至ったことを発表した。
アメリカ出身のエアーズは206cm109kgのパワーフォワード。2009年にNBAドラフト全体31位でブレイザーズに指名されてプロキャリアをスタートさせた。スパーズに移籍した2013年には、ロールプレーヤーとして活躍し、NBA優勝に貢献している。
そしてBリーグ初年度の2016-17シーズン途中、アルバルク東京に入団する。23試合中12試合で先発を務め、平均12.3得点7リバウンドを記録した。パワーフォワードながらシュートレンジも広く、40%と高い3ポイントシュートの成功率を残した。またアンセルフィッシュな選手でもあり、チームプレーを重んじる面で評価が高く、クラブは以下のようにコメントしている。
「ジェフ・エアーズ選手は、非常に献身的なプレーでチームに貢献することを身上とするプレーヤーで、琉球ゴールデンキングスが常に求めているタイプの選手です。NBA経験も豊富ですが、中心選手を引き立てる役に徹していました。NBA優勝を果たしたサンアントニオ・スパーズではカワイ・レナード選手と共にプレー、またNBA以前にもアリゾナ州立大学時代、ジェームス・ハーデン選手(現ヒューストン・ロケッツ)と2シーズン共にプレーした経験など、チームメイトの力を引き出すことに長けています。今季のキングスは、攻守に渡り強力なガード&ウィング陣が揃いましたが、それだけにインサイドの役割が重要です。チーム合流後から予想以上のプレーを披露し、コーチ陣の期待に十分に応えているジョシュ・スコット選手に加え、ジェフ・エアーズ選手の獲得によって新シーズンへの期待が膨らみます」
琉球は今オフに橋本竜馬(元シーホース三河)と並里成(滋賀レイクスターズ)と、日本代表クラスのポイントガードを獲得した。バックコート陣が充実し、岸本隆一との共存にも注目が集まるが、献身的なエアーズの獲得によってよりバランスの良い編成になったと言えるだろう。またA東京でプレーしたことで、日本のバスケスタイルの順応も早そうだ。
Bリーグ制覇を目論む琉球が、また1ランク強力なチームへと変貌を遂げた。また『選手契約合意』と発表していたドゥワン・サマーズとの正式契約に至らなかったことを発表している。