ジェイソン・テリー

優勝を経験したマーベリックスへの復帰はお預けに

2018年に現役を引退し、昨シーズンは母校のアリゾナ大でアシスタントコーチをしていたジェイソン・テリーがGリーグで指揮を執ることになったと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。

テリーは1999年にドラフト全体10位でホークスから指名されたポイントガード。2シーズン目からスコアリングガードとして活躍し、5シーズンをホークスで過ごした後に移籍したマーベリックスでも主力を務めた。その後シックスマンに役割を変え、2010-11シーズンにはマブスの初優勝に大きく貢献した。その後、セルティックス、ネッツ、ロケッツとチームを変え、バックスで19年のキャリアに幕を閉じた。通算の3ポイントシュート成功数は2282本で歴代7位にランクインしている。

ともに優勝を分かち合ったジェイソン・キッドはマブスのヘッドコーチに就任した。マイケル・フィンリーが球団副社長を務め、レジェンドのダーク・ノビツキーがスペシャルアドバイザーとしてチームに復帰するなど、2011年に優勝を経験したメンバーを結集し、チームの改革を進めている。その動きはさらに強まり、タイソン・チャンドラーやJJ・バレア、そしてテリーにもフロントに加わるよう打診していたが、テリーは違う道を選んだ。

母校のアリゾナ大でアシスタントコーチとして最初のシーズンを終えたばかりのテリーは、将来的にNBAのヘッドコーチになることを目指しており、Gリーグでヘッドコーチの経験を積むことが近道と判断した。そして、今年新設されたナゲッツのGリーグチーム、グランドラピッズ・ゴールドのヘッドコーチになるための契約を進めているという。

マブスでの共闘はお預けとなったが、いつかテリーとキッドがヘッドコーチとして対戦する日がやってくるかもしれない。