栃木ブレックスとの対戦で手応えを得てBリーグ開幕を迎える
昨シーズンのbjリーグ、京都ハンナリーズはレギュラーシーズンを1位で通過しながらもファイナルズで琉球ゴールデンキングス、秋田ノーザンハピネッツに敗れ、4位に終わった。Bリーグではその屈辱を振り払い、心機一転のスタートとなる。
京都ハンナリーズ浮上のカギを握るスピードスター、村上直は『TIP OFFカンファレンス』での取材に開口一番、「今はすごく良い感じですよ」とチームの雰囲気を語った。
1勝1敗で終えた栃木ブレックスとのプレシーズンゲームを振り返り、「強かったですね。サイズも大きいし、もうすでに仕上がってるって感じでした」と素直に相手を認めつつも、1勝を挙げたことにBリーグへの自信を見せ、「個人個人でそんなに差があるとは思っていないです」と強気だ。
旧NBLのチームの強さについては「組織力が高く、崩れない。と言うか、すぐ修正できる能力がある」と表現する。相手のフィジカルの強さを認めた上で「自分が当たり負けしない体を作るのか、逆にスピードでやっつけるのか。それは今、考え中なんです」と、いかにも楽しそうに言い放った。
持ち味であるスピードに関して、他のチームで速いと思う選手や目標にする選手はいるかという問いに対しては「スピードは自分が一番やと思ってるんで。『スピードではあいつが一番やな』って言われたいですね」と頼もしい言葉が聞けた。
文字にすると強気な発言の連発だが、その口調は終始淡々としたもの。順調な仕上がりが自信と落ち着きになっているようだ。その口調のまま、開幕への意気込みをこう語る。「Bリーグ初年度を1部でプレーできるというのはすごい光栄なことやと思います。レギュラーシーズンは長いですし、強豪ばかり。簡単に勝てる試合は多分ないです。なので、どんな時でもメンタルは強く持っていたい。精神的な部分でへこんでは絶対にダメ。強い気持ちで戦い続けること、それが鍵だと思います」
開幕戦の相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。9月24日は愛知県体育館に乗り込み、Bリーグ初戦の勝利を目指す。そして翌週の10月1日、ハンナリーズアリーナに大阪エヴェッサを迎えての『京阪ダービー』がホーム開幕戦となる。