「自分たちがどうやって結果を残してきたかを忘れてはいけない」
現地22日にボール・アリーナで行われたファーストラウンド第1戦、トレイルブレイザーズvsナゲッツは、試合を通じて19本(40本中)の3ポイントシュートを成功させたブレイザーズが、123-109で勝利した。
12本中5本の3ポイントシュート成功を含む34得点13アシストを記録したデイミアン・リラードは、敵地での第1戦勝利を「とても大きい」と語った。「敵地でシリーズが始まる場合は、第1戦の勝利はとても大事。2連勝してホームに戻れるのが理想だけど、少なくとも1勝を持ち帰りたいところ。今日の勝利は大きい。自分たちの力を見せられた。これからシリーズはどんどん厳しいものになるけど、勝利でスタートできて良かった」
試合は終始ブレイザーズのペースで進んでいたわけではなかった。第3クォーターには、ナゲッツがリードを9点(69-60)に広げた時間帯もあったが、ブレイザーズは冷静に対処した。リラードによれば「パニックを起こさなかった」という。「戦い続けたし、お互いのことを信頼し合ってプレーできた。敵地での試合で、ステップアップした選手も多かった。」
試合を通して29アシストを記録した点からも、ブレイザーズがボールをよく動かしていたことが分かる。リラードは、チームのスタイルについて「ウチはボールが動いている方が良いプレーができる」と話す。
「ウチのプレーはボールを動かすから、相手に予測されてしまう場合もある。でも、お互いを信頼してボールを動かしている時の方がベストなプレーが可能。ウィークサイドを突いて、エクストラパスを出すことでクオリティの高いシュートが打てる。そういうプレーはチーム内に浸透していくものなんだ。ボールに触れる選手が多いと、選手の貢献度も増す。ボールを動かすということはお互いを信頼し合っている証拠だし、得られるものも多い。自分たちがどうやって結果を残してきたかを忘れてはいけないし、これを続けないといけない」
ナゲッツのニコラ・ヨキッチは34得点16リバウンドの活躍だったが、ポイントセンターでもある彼にしてはアシストの数はわずか1だった。リラードは、チーム全体でヨキッチを抑えられたと語った。
「彼(ヨキッチ)は試合を支配できる存在。点も決められるし、プレーメーカーでもある。MVP候補になれるほどの選手だし、今後の試合でも活躍する。でも、どうにかしないといけない。ナーク(ユスフ・ヌルキッチ)も、他の選手も身体を張ってくれた。ヨキッチに点を決めさせたくなかったし、彼に好きなようにプレーさせるわけにはいかなかった」
第1戦の結果を受けてナゲッツがどう対応するのか、第2戦は現地24日に同会場で行われる。