「ライセンス制度で経営規律をコントロールしたことが助けに」
Bリーグは今日、2021-22シーズンのライセンス審査の結果を発表した。
ライセンス制度の目的は、バスケットボール界全体の安定的、持続的な成長と発展に寄与することとして、リーグ初年度より適用されている。ライセンス判定は『競技基準』、『施設基準』、『人事・組織体制基準』、『法務基準』、『財務基準』の5つから判定され、資格要件を満たせない場合はライセンスの交付が認められず、成績(競技基準)にかかわらずリーグに参加できない。ただし、新型コロナウイルスの影響があるために、前回に続き今回も売上高や利益、純資産については考慮されないものとなる。
B1ライセンス交付(28クラブ)
B1所属:北海道、秋田、宇都宮、千葉、A東京、SR渋谷、川崎、横浜、新潟、富山、信州、三遠、三河、名古屋D、滋賀、京都、大阪、島根、広島、琉球
B2所属:仙台、福島、茨城、群馬、西宮、福岡、佐賀、熊本
B2ライセンス交付(14クラブ)
B2所属:青森、山形、越谷、東京Z、FE名古屋、奈良、香川、愛媛
準加盟:岩手、さいたま、東京EX、静岡、岡山、鹿児島
福島、西宮、福岡、佐賀については今シーズンはB2ライセンスだったが、今回新たにB1ライセンスを取得することになる。B2の残る8クラブはB2ライセンスが交付されている。また準加盟の6クラブ、岩手、さいたま、東京EX、静岡、岡山、鹿児島にB2ライセンスが交付されることが決まった。
また新型コロナウイルスの影響を受けた各クラブの経営状況について、まだ確定はしていないものの2019-20シーズン決算で22クラブが赤字、また11クラブが債務超過となる見込み。今シーズンについても、開幕から50%の入場制限があり、試合の中止や無観客によるマイナスがあり、多くのクラブが赤字や債務超過となる見込み。ただ、資金繰りについては各クラブの対策があり、全クラブがライセンス交付となっている。
島田慎二チェアマンは「利益水準や売上水準では非常に厳しい状況となっていますが、資金繰りについては今までの4年間、クラブライセンスで健全性が見えてきた中でのコロナです。ライセンス制度で経営規律をコントロールしてきたことが助けになったと感じました」と説明している。