U-18男子日本代表

文=丸山素行 写真=FIBA.com

堅守速攻が炸裂し主導権を確保

U-18アジア選手権の大会2日目、日本代表はインドネシアと対戦した。サイズで互角な相手に対して1対1の攻防で上回り、高速トランジションオフェンスで得点を重ねて勝利した。

日本代表の先発は初戦と同じく中田嵩基、富永啓生、松崎裕樹、結城智史、三谷桂司朗。相手のドライブに対し、しっかりとコースに入ることでタフショットを誘発させるなど、ディフェンスの良さが光った。松崎のシュートで先制して以降、シュート精度が上がらない日本だったが速攻で加点しペースをつかむ。河村勇輝をコートに送り出すと、日本の速攻への意識がより高まり、ディフェンスリバウンドから次々と速攻を繰り出した。

17-11とリードして迎えた第2クォーター、高い位置からガード陣にプレッシャーを与え、簡単にボール運びをさせず相手のペースを乱す。河村がスティールからワンマン速攻に持ち込み23-13と早々に点差を2桁に乗せた。

その後もトランジションオフェンスを軸に得点していくが、周りに囲まれていても強引にフィニッシュまで持っていき、相手のディフェンス網にかかるシーンも目立った。それでも前半終了間際、コールプレーから富永が3ポイントシュートを沈め、40-22とリードを広げた。

U-18男子日本代表

ベンチポイントで47-23、全員バスケの勝利

後半開始直後、松崎のドライブで点差は20に。さらに富永が4本連続で3ポイントシュートを沈めて、第3クォーターを終えて67-42とリードを広げた。横地聖真の23分が最長と、第1戦と同様にタイムシェアを徹底して試合をコントロールし続け、終わってみれば86-53と33点差の快勝となった。

日本はリバウンドで63-53と上回ったが、2桁リバウンドの選手は1人もおらず、全員がリバウンドの意識を見せた。そしてベンチポイントで47-23と約2倍の差があったことも、全員バスケの勝利だったことを証明している。

明日はグループリーグ最終戦、2連勝同士のイランと対戦する。すでにお互い決勝トーナメント進出は決めたが、グループリーグを1位で通過できれば、準々決勝からの出番となり1日の休養を取ることができる。最終的な目標が優勝である以上、イランにも勝ってグループリーグを1位で突破しておきたいところだ。