滋賀にタフショットを打たせるディフェンスでリードを守り切る
滋賀レイクスターズvs三遠ネオフェニックスの第2戦は、終盤まで集中力を切らすことなくリードを守り切りきった三遠が82-76で勝利し、7連敗に終止符を打った。
三遠は滋賀のエース、ジョーダン・ハミルトンやアンガス・ ブラントに対してカイル・ハントやステヴァン・イェロヴァツがハードにマークすることで自由を与えずに、前半はハミルトンを10得点、ブラントを4得点に抑えることに成功した。それだけでなく滋賀のバックコート陣のドライブに対しても、身体を張って外へと追いやりタフショットを打たしていくことでリズムを与えない。
オフェンスでは、ピックやキックアウトを繰り返し、時間を使ってディフェンスのズレを作ってからシュートを狙うことで確率良く沈めていった。ハントがインサイドから得点し、鈴木達也、川嶋勇人、イェロヴァツがアウトサイドシュートを放つなど、外と中からバランス良く得点して滋賀に的を絞らせずに、42-35とリードして後半を迎えた。
それでも三遠の指揮官ブラニスラフ・ヴィチェンティッチが「昨日の試合では前半は良かった部分が多かったですが、後半にかけてフォーカスできなかった部分、それから集中力が下がってしまった部分があったので、今日はそこを改善して臨みました」と試合後にコメントしたように、三遠の課題は後半にあった。第1戦では第3クォーターの中盤からハミルトンをリズムに乗せてしまい、後半だけで28得点を許したことが敗因となった。
今日の三遠は後半に入るとさらにディフェンスのギアを上げる。ハミルトンがドライブしても、すぐにカバーに入って簡単にシュートを打たせない。そしてハミルトンがディフェンスリバウンドからボールプッシュしてもシュートを打たす前に川嶋がファウルで止めるなど先手を打つことで、第3クォーターはハミルトンをフリースローの1得点に抑え込んだ。オフェンスでは川嶋とイェロヴァツの3ポイントシュートが好調だったため、他のメンバーがペイントアタックでディフェンスを収縮させては、2人にボールを繋ぐことで確率の高いシュートセレクションをして得点を重ねた。
12点リードで迎えた最終クォーターも、三遠はハミルトン対策を徹底する。ペイントエリア内には入れさせずに、シュートも簡単には打たせない。残り5分半になると、ハミルトンも強引なアタックを仕掛け自らセカンドチャンスをねじ込みペースを上げてきたが、三遠も鈴木や川嶋がドライブで得点することで、リードを守りきった。
ヘッドコーチが「ディフェンス面で集中力を保ってタフにプレーすることを強調しました。その上で、さらに滋賀さんのシュート確率を落としていくことを目標にしていました」と言うように、この試合では滋賀のフィールドゴールを71本中26本に抑えることに成功した。
一方の三遠はフィールドゴール53本中30本成功と精度が高く、イェロヴァツがともにゲームハイの28得点12リバウンドを記録し、川嶋が3ポイントシュート4本成功を含む16得点5アシスト、鈴木が13得点5アシスト、ハントが12得点7リバウンド3ブロックと、日本人選手の活躍が目立つ試合となった。
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