八村のロケットスタートでウィザーズが先行
ウォリアーズのホームに乗り込んだウィザーズ。終盤までリードチェンジを繰り返す接戦となったが、残り6秒にブラッドリー・ビールがファウルを受けながら3ポイントシュートを沈める4点プレーを成功させ、土壇場で逆転したウィザーズが110-107で勝利した。
序盤のウィザーズを牽引したのは八村だった。ケリー・ウーブレイJr.をドライブで抜き去り、レイアップを決めて先取点を挙げると、その後もミドルシュートに、ダイブしてのアリウープと6連続得点を挙げた。さらに速攻の先頭を走ってラッセル・ウェストブルックからロングパスを呼び込んでバスケット・カウントを決めれば、ビールにマークが集中した瞬間にエルボーでキャッチ&シュートを決めるなど、味方との連携も噛み合った。
ディフェンスの裏からイシュ・スミスのドライブに合わせてバスケット・カウントをもぎ取るなど、勢いが止まらなかった八村は第1クォーターだけで13得点を挙げ、ダービス・ベルターンズの3ポイントシュートで締めたウィザーズが32-23と先行した。
ウェストブルックが無理に打開せず、アシスト役に回ったことでオフェンスが活性化し、ロビン・ロペスがフックシュートを高確率で決め続けるなど、インサイドで確実に得点できたことで前半をリードして終えた。
後半に入ると、ここまで最低限の失点に抑えていたステフィン・カリーのマークが甘くなり反撃を受ける。カリーはスクリーンを巧みに使い、自分のスポットを見つけては3ポイントシュートを連続で沈めた。また、自分にマークを2人引きつけて数的有利を作ったことで、ウィザーズのディフェンスを攻略。そして、ウーブレイJr.の連続3ポイントシュート成功でついに逆転した。
それでも、ここまでシュートタッチが良くなく、あまりオフェンスに絡まなかったビールが奮起してウィザーズが再び逆転。そして、ここから接戦が最後まで続いた。後半に入り、得点が止まった八村だったが、最終クォーターにはフリースローを獲得し、3ポイントシュートを決めるなど劣勢の状況で活躍。残り2分17秒にはリードを5点に広げる貴重なミドルシュートを沈めた。
ウィザーズが優勢だったが、終盤にビールが連続でターンオーバーを犯し、カリーに連続得点を許して、残り20秒で3点のビハインドを背負った。同点を狙ったウェストブルックの3ポイントシュートが外れ、絶体絶命となったが、このこぼれ球を拾ったビールがファウルを受けながら3ポイントシュートを沈め、ボーナススローも沈める4点プレーで土壇場で逆転。デニ・アブディヤのシュートチェックが効き、ラストポゼッションを守り切ったウィザーズがそのまま逃げ切った。
八村は両チーム最長となる38分間コートに立ち続け、チームハイの22得点5リバウンドを記録。出場時の得失点差も+13と最高の数値を叩き出した。また、ウェストブルックが19得点14リバウンド14アシストのトリプル・ダブルを達成。ビールは6ターンオーバーとミスも多かったが、20得点6アシストを記録し勝負強さを見せつけた。