瀨﨑理奈

文=丸山素行 写真=バスケット・カウント編集部

東京オリンピックの正式種目となったことで、3人制バスケットボールの『3×3』には追い風が吹いている。この夏には『3×3.EXE PREMIER』で女子のカテゴリーもスタートした。昨シーズンで5人制バスケの現役引退を表明し、東京羽田ヴィッキーズを退団した瀨﨑理奈は、3×3の選手としてコートに帰って来た。先週末、『TOKYO DIME』の一員として『3×3.EXE PREMIER』に出場した瀨﨑に話を聞いた。

熱烈オファーに根負けして3×3プレーヤーに

――3×3デビューの大会は惜しくも決勝で敗れてしまいましたが、感想はいかがですが?

自分のプレーがダメダメでした(笑)。3月に引退して、そこから3×3をやると決めて動いたりはしてたのですが、バスケット的な1対1だったり、2対2、フィジカルもそこまで持って行けなかったです。今もその調整ができていなくて、満足に行くプレーができなかったですね。

今までずっとバスケ漬けでやってきて3×3となった時に、毎日練習ができるわけではなく、みんな仕事が終わって夜9時くらいから11時までなので、なかなか難しいです。

――5人制バスケットで現役引退を決断した時点で、3×3へ参戦する気持ちはあったのですか?

そう言われることも多いですが、それはないです。オーナーの岡田(優介)さんや麒麟の田村(裕)さんなど、本当に熱烈なオファーをいただいたので。5人制の引退を決めた時にバスケットでもう上を目指さないと決めていて、最初に何度かオファーをいただいた時も「もうモチベーションがないです」とお断りしていたんです。その中で、あと何年やるとかは決めていないんですけど、根負けした感じで決めました。

瀨﨑理奈

競技人口を増やすべく「勝つ中に面白さを」

――『TOKYO DIME』は3×3の盛り上がりを引っ張る存在ですが、実際にどう感じますか?

スポンサーの数も圧倒的に多いですし、ネームバリューはある方だと思います。本当に支えてくださる方やファンがDIMEは多いですね。そういった意味でもこのチームでやれて本当に光栄です。一応、岡田さんからは、「看板選手だよ」みたいな感じでは言ってもらいるので(笑)、もっと頑張らないといけないです。

――どのようなプレーでチームに貢献していきたいですか?

私は背が低いので、小さい子たちにそれでもやれるというところだったり、面白いって思ってもらえるようなプレーを心掛けています。チームで勝つことはもちろんですが、勝つ中での面白さ、お客さんに喜んでもらえるようにするのもそうですし、3×3をやりたい子供たちを増やして、競技人口も増えたらいいなって思っています。

――スタートしたばかりですが、『3×3.EXE PREMIER』の女子カテゴリーでやっていく抱負をお願いします。

チーム数も6と少なく、今後どんどん増えていくんじゃないかなと思う中で、第1回に自分が出場できたことがまずうれしいです。ここまで土台を作ってくださった人たちがいて、岡田さんがチームを作ってくれて、その上で私はここでやれているので、まずは本当に選手としてプレーで魅力を伝えていきたいです。

今日は全然ダメだったんですけど(笑)、精度だったり、面白いプレーを一つでも多く披露したいです。コートの中の立ち振る舞いもそうですし、その中で何でもいいので、感動や何かを与えていきたいと思っています。