八村塁

ファウルトラブルに陥り、八村の得点とプレータイムはともに伸びず

ウィザーズvsティンバーウルブズの一戦はブラッドリー・ビールが17得点、ダービス・ベルターンズが4本の3ポイントシュートを第3クォーターに集中させ、44-19のビッグクォーターを作ったウィザーズが128-112で勝利した。

先発出場の八村塁はゴール下でパスを呼び込むと、身体を当てて相手を押し込み、左手のフックシュートを成功させて先取点を記録。さらに直後のオフェンスではトランジションからペイント内でポジションを取り、ゴール下のイージーシュートを決めて、4連続得点を挙げた。

しかし、その後はノーマークの3ポイントシュートを決めきれず、ミドルシュートにも当たりが来ずに得点が伸び悩む。第2クォーター中盤には、バックコートから持ち上がりシュートまで持ち込むが、左手で相手を押してしまいオフェンスファウルをコールされてしまう。さらに、直後にはアンソニー・エドワーズのドライブに対してのディフェンスでファウルを吹かれ、個人3つ目となりベンチに退くことに。ファウルトラブルに陥った八村は前半は10分のみの出場となり4得点に留まった。

それでもチームはビールとラッセル・ウェストブルックがともに13得点ずつを挙げ、54-52とわずかにリードして前半を終えた。

後半の頭からコートに立った八村だが、ファウルが気になり思い切ったプレーができない。リズムに乗れず、シュートタッチも向上しなかったが、リバウンドやスペースを空けるポジショニングなど献身的なプレーを続けた。

チームはビールがこのクォーターだけで17得点を挙げる大爆発を見せてリードを広げると、前半は4本打って成功なしに終わったベルターンズが4本連続で3ポイントシュートを成功させて一気に突き放した。八村もその流れに乗り、逆速攻からイージーダンクを決めて後半初得点を記録するなど、このクォーターを44-29と圧倒した。

最終クォーターに入ると、ウェストブルックのテクニカルファウルから流れが悪くなり、残り6分を切った場面で10点差まで詰められてしまう。それでも、直後にベルターンズが3ポイントシュートを沈めて流れを断ち切ると、ギャリソン・マシューズも3ポイントシュートで続き、再び突き放したウィザーズが完勝を収めた。

八村は26分の出場で6得点6リバウンド2アシストを記録したが、連続2桁得点は10試合でストップ。ファウルトラブルと試合展開の影響もあり、出場時間は26分に留まったが、直近の4試合のプレータイムが37分とハードだったことを考えれば、良い休憩になったとも言える。

クリッパーズに敗れ連勝は5でストップしたが、今日の連勝によりプレーオフ圏内まで2ゲーム差に迫った。プレーオフ争いに絡めるところまで浮上してきただけに、今後の試合がさらに楽しみだ。