スランプ脱出を予感させる大爆発
ウィザーズはナゲッツを130-128で下し、今シーズン初となる3連勝を達成した。
残り0.1秒でシュートファウルを獲得したブラッドリー・ビールのフリースローが決勝点となったが、この日の主役はキャリアハイを更新したシューターのダービス・ベルターンズだった。ベルターンズは11本中9本の3ポイントシュートを成功させ、35得点を記録。9本の3ポイントシュート成功はトレバー・アリーザの10本に次ぐクラブ記録で、ベンチから出た選手としては最多の数字だ。
ウィザーズはニコラ・ヨキッチを止められず、第1クォーターに最大で20点のビハインドを背負った。それでも、4本の3ポイントシュートを成功させたベルターンズの活躍もあり、46-23のビッグクォーターを作り逆転に成功した。また、最終クォーターには3本の3ポイントシュートを沈めるとともに、3ポイントシュートモーション中のファウルを2度獲得して、6本すべてのフリースローを成功させている。
ナゲッツを指揮するマイケル・マローンも「今夜は明らかにベルターンズにやられた。本来なら彼に3ポイントラインから11本も打たせてはいけないんだ」と、彼への対応を敗因に挙げた。
ベルターンズは「シュートが決まり出して、チームメートも自分を見つけてくれるようになったし、自分中心のプレーも増えた。そのチャンスを生かすことができた」と、自身のパフォーマンスを振り返った。
直近2シーズンの3ポイントシュート成功率は42%を超え、リーグでもトップクラスのシューターであることを証明したベルターンズだが、今シーズンは開幕から調子が上がらず、現在の3ポイントシュート成功率は34.9%とキャリアワーストとなっている。それでもベルターンズは「すべてのシュートが決まるわけじゃないけど、誰にも止められない時もある」と、自身の破壊力を信じている。
『ラトビアン・レーザー』が本来の輝きを取り戻せば、ウィザーズのオフェンス力はさらに上がる。ディフェンスの改善は常に求められるが、攻撃は最大の防御を体現し上位戦線に絡みたいところだ。