渡嘉敷来夢

ブロックショットの着地でケガ、オリンピック出場は絶望的

12月16日に行われた皇后杯の準々決勝、ENEOSサンフラワーズvs富士通レッドウェーブの試合序盤、ENEOSの渡嘉敷来夢は相手のシュートをブロックした際の着地でバランスを崩し、右膝を痛めた。コートに倒れて悶絶の表情を見せた渡嘉敷は、そのままベンチに下がって、以後はプレーせず。その後はコートサイドからチームメートに声援を送る様子も見られたのだが、右膝前十字靭帯断裂の大ケガであることが今日チームから発表された。

チームを通じて渡嘉敷は次のようなコメントを発表している。

「この様な診断結果になり、悔しい気持ちでいっぱいですが、また大好きなバスケットが出来る日を目標に1日1日を無駄にせず過ごしていきたいと思います。今後ともENEOSサンフラワーズへのご声援をよろしくお願いいたします」

今日これから行われる皇后杯の準決勝でプレーできないのはもちろん、Wリーグの後半戦、そして来年夏に延期となったオリンピックの欠場も避けられない情勢。連覇を続けている『女王』ENEOSにしても、ゴール下で攻守に圧倒的な存在感を見せる渡嘉敷の離脱は大きく、シーズン後半戦は苦しい戦いになることが予想される。

日本代表にとっても大打撃だ。世界と戦う上で、193cmのサイズと国際大会の経験豊富な渡嘉敷は絶対的な戦力。強豪国の代表チームの長身センターをどう止めるか、特にディフェンスは渡嘉敷に代わる戦力が不在で大きな痛手となる。