我慢の時間を耐えた川崎ブレイブサンダース、終盤にエナジー溢れるプレーを連発しレバンガ北海道に勝利

我慢の時間を耐えた川崎ブレイブサンダース、終盤にエナジー溢れるプレーを連発しレバンガ北海道に勝利

2020/12/07 08:00
川崎ブレイブサンダース

北海道のゾーンディフェンスに苦戦

川崎ブレイブサンダースがレバンガ北海道をホームに迎えた第1戦。

北海道はエースのニック・メイヨがコンディション不良のため欠場。川崎の佐藤賢次ヘッドコーチが「エースがいない時のチームは逆にエナジーが高くなって難しい試合になると試合前に選手に伝えましたが、勢いに乗せてしまいました」と語ったように、終盤まで拮抗した戦いが続いたが、88-83で川崎が勝利した。

川崎はニック・ファジーカスの連続3ポイントシュートとピック&ロールからの得点が決まり、上々の立ち上がりを見せる。しかし、北海道も橋本竜馬が積極的なアタックでディフェンスをかき乱し得点へと繋げると、途中から橋本とジョーダン・テイラーの2ガードを起用することでオフェンスの幅を広げ、第1クォーターは点の取り合いとなった。

24-21と川崎がリードして迎えた第2クォーター。川崎は北海道のゾーンディフェンスに苦戦する。人とボールが動かず、バックコート陣がペイントに入ろうとしても止められてしまい、さらにはキックアウトのパスの正確性も欠いてリズムをつかめない。それでもリバウンド争いでファウルを誘い、フリースローをモノにして点差を広げていく。ハーフコートオフェンスでは攻めあぐねる時間帯が多かったが、川崎は終始トランジションバスケを遂行することで、コーナーで待ち構えていた大塚裕土の3ポイントシュートと増田啓介のディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストなどで、開始4分で35-25とリードを10点差に広げた。

しかし、ここから北海道の時間帯が訪れる。ドライブや素早いボール回しでズレを作ると、多嶋朝飛の連続3ポイントシュートとジャワッド・ウィリアムズの3ポイントシュートが決まり、わずか1分半で3ポイントシュート3本成功の9得点を稼ぎ1点差まで縮めると、再び拮抗した戦いが続く。

そして、67-61と川崎がリードして迎えた最終クォーター。北海道は橋本、多嶋、テイラーの3ガードを起用し、スピードあるバスケットを展開。対する川崎は積極的なディフェンスを行うが、ファウルがかさんでしまいリズムをつかむことができない。ディフェンスの不調はオフェンスにも影響し、開始から4分半はフリースローの1得点に留まるが、マット・ボンズがチームに勢いを与える。ディフェンスの裏を突いて得点を決めると、続くポゼッションではオールコートでプレッシャーを与え北海道からミスを誘い得点へと繋げ、72-67と川崎の5点リードでオフィシャルタイムアウトを迎えた。

川崎ブレイブサンダース

「やるべきことをやらないと相手を乗せてしまう」

タイムアウト明けも川崎はエナジー溢れるプレーを展開。前半はミスが相次いだ藤井祐眞がアグレッシブにペイントアタックし、2本続けてバスケット・カウントをもぎ取ると、辻直人もディフェンスでルーズボールに飛び込みファウルをもらうなど、全員がハッスルしてチームに勢いを与えた。相変わらずテイラーとウィリアムズのツーメンゲームには苦戦したが、積極的にアタックをし続けることで上回る。残り54秒、藤井のアシストを受けた熊谷尚也のダンクシュートが決まったところで勝負アリ。残り5分で18点を稼ぐ勝負強さを発揮して、川崎が接戦を制した。

川崎はロスターの11人全員が3点以上を記録。また、攻守ともにペースをつかめず苦しい時間帯が続いたが、トランジションバスケを続けることでわずかなチャンスをモノにして積み重ねていった。

佐藤ヘッドコーチは試合後に、「テイラー選手に26得点を許しましたが、ウチの3番もしっかり1対1で守ろうとタフにやってくれました。点は取られましたが、そこは良かったです」と語ると、こう続けた。「ただ、リバウンドやルーズボールだったり、やらなければいけない部分ができていなかったので、そこは明日に向けて改善したいです。やるべきことをやらないと相手を乗せてしまうので、チームとしてやるべきことを全員がやりきる。そこは課題なので明日は40分間、それができるようにしたいです」

また、オフェンスで攻めあぐねる時間帯が目立ったが、佐藤ヘッドコーチは試合中にディフェンスの指示しか出さなかったと言う。「もちろんオフェンスで相手のプレッシャーに押し出されたり、チェンジングディフェンスをされて流れに乗れなかったのはありました。ただ、前半でも44点取れていますし、最終的には88点取れています。試合中はディフェンスのことしか言っていなくて、オフェンスがダメになるとディフェンスの準備が遅くなったり、チームルールや一つひとつの責任を果たせていない部分が見られたので、ディフェンスに問題がありました」

川崎ブレイブサンダース

「トップチームにも使えるディフェンスだと示すことができた」

一方、北海道の宮永雄太ヘッドコーチは、「急遽、メイヨが出られなくなった中でも、選手はしっかりとゲームプランを遂行して戦う姿を見せてくれたことは我々の成長に繋がると思います」と、エース不在の中でもチーム一丸で戦った部分を評価したが、こう続けた。

「先週の試合と同様に、自分たちがやるべきことを徹底することができれば1ポゼッションの差で勝ちきれる試合が出てきています。ただ、この差がとても大きい。特にこういうトップチームに対しては、本当に一つのミスや一つの精度が大事になってくるので、精度をしっかり上げていきたいですし、そういった差が最後に出てしまったと思います」

敗れはしたものの北海道のゾーンディフェンスは川崎を苦しめた。「ゾーンの準備はしていましたが、選手がしっかりと遂行してくれた部分とそうでない部分があったので、感覚的には得た部分と修正が半々ぐらいです。それでも、トップチームにも使えるディフェンスだと示すことができたのは良かったです」と、課題はありつつも手応えも得たと言う。

この試合で川崎は勝負どころを抑えて勝利したが、北海道も爆発的なオフェンス力を発揮した。今日の第2戦ではそれぞれが、どれだけ課題を修正できるか注目したい。

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