希望移籍先はレイカーズ、クリッパーズ、バックス、ホークス?
スティーブン・サイラスのヘッドコーチ就任を発表したばかりのロケッツに衝撃が走る出来事が起こった。ラッセル・ウェストブルックが他チームへのトレードを球団に要求したと『The Athletic』が報じた。
サイラスの就任前から、ウェストブルックとジェームズ・ハーデンは前指揮官マイク・ダントーニの後任にアシスタントコーチのジョン・ルーカスかタロン・ルーを推していたとも言われ、聞く耳を持たなかった球団に不満を持っているという噂はあった。これが事実かどうかは別として、サイラス就任直後のトレード要求だけに、新体制を快く思っていない可能性は高い。
ウェストブルックほどの選手がトレードされるとなると、年俸と選手の格を考えても十分な交換要員を出せるチームは限られる。だが彼には希望移籍先がある可能性もある。『KXCN』によれば、ウェストブルックが球団に伝えた希望移籍先の中には、バックス、レイカーズ、クリッパーズ、ホークスが含まれているという。
バックスではヤニス・アデトクンボ、レイカーズではレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、クリッパーズではカワイ・レナードとポール・ジョージ、ホークスではトレイ・ヤングというオールスターとの共演が見られるだけに、上記いずれかへの移籍が実現すればリーグに激震が走る。
昨年のオフにサンダーからロケッツにトレードされたウェストブルックは、『盟友』であるジェームズ・ハーデンと再びタッグを組んだ。ロケッツでは2番手としてプレーし、昨シーズンは平均27.2得点、7.9リバウンド、7.0アシストを記録したが、チームは西カンファレンスセミファイナルでレイカーズに敗れた。
来週にはドラフトが開催され、その後でフリーエージェント選手との交渉が解禁される。ウェストブルックという超大物が移籍市場に出るとなれば、各チームの方針にも変化が生じるだろう。あくまでも可能性だが、彼のトレードをきっかけに大物が続々と移籍するケースもあり得る。例年より短い今年のオフを終えてどういうチームができ上がるのか、全く予測がつかない事態になるかもしれない。