『バスケットLIVE』で配信されるBリーグ応援番組の『B.WEEK!!』が約2年ぶりに復活し、毎週金曜日に配信される。第2回放送は今日、10月16日。番組ナビゲーターを務める今井麻椰が、『バスケ好き芸人』の田村裕(麒麟)とともに、個人的に注目する選手を語ってくれた。
田村裕「田中大貴選手は日本中の人に見てもらいたい」
──新型コロナウイルスの影響で長い長いオフとなりましたが、ようやく新シーズンが開幕しました。今回はお2人の注目する選手について語っていただきたいと思います。まずは田村さん、1人を挙げるとしたら誰にしますか?
田村 僕はアルバルク東京の田中大貴選手にします。攻守ともにこれだけハイレベルでできる選手ってそうは出てこないと思います。今までは頼れる先輩に任せたりする部分があったと思うんですよ。基本的に奥手というか、優しい。それが去年の日本代表ぐらいから変化してきて、実を結び始めている気がします。昨シーズンはMVPになって、それがすごいことだし一つたどり着いた感もあるかもしれないけど、もっと成長できるんじゃないかなと。それを問われるのが今シーズンからの数年間で、それができれば日本バスケの歴史を語る上でも絶対外せない、No.1の選手になると思いますし、そうなってほしいんです。A東京をスリーピート(3連覇)に導く、Bリーグそのものを盛り上げる、日本代表も盛り上げる、そして結果も出すということに、優しさを捨てて突き進んでほしいです。本当に頼りになる選手になっているので、日本中の人に見てもらいたいです。
今井 東海大の時からすごい選手というイメージでしたけど、この数年で覚醒したというか、言葉で説明するのは難しいんですけど変わった感じはしますね。「自分で決める」という意識がこの1、2年ですごく強くなったとプレーから感じられます。
──自国開催のオリンピックが控えている中でのワールドカップ、あの経験が大きかったんでしょうね。
田村 そうですね、代表では「田中大貴1番説」とかがあってポジションが固まっていなかったり、周囲が迷ってしまうので田中選手も迷ってしまったんじゃないかと思います。でもそれがフリオ・ラマスさんの中で明確になって、去年の夏に自分の役割が「これだ」と絞るようになれましたね。
──『B.WEEK!!』では選手の素の部分をお2人が引き出すのが見どころになっています。大貴選手の『素』はどんな感じですか?
今井 選手がみんな「腹黒い」って言うんですよね。その黒さを出してほしいと思います。面白いじゃないですか、逆に(笑)。
田村 Bリーグになってコート外の部分も含めて一番変わったのが大貴選手なんかなと思います。しゃべるのめっちゃ上手くなりましたよね。マネジメント事務所に入って、周りに芸能人がいるのも大きいのかも。こういうアスリートってこういうトークをすると喜ばれるよね、というのをつかんだ気がします。あとはトーンさえ明るくなったら完璧ですよ。他の選手に聞くと、みんな大貴選手のことをイジるじゃないですか。ってことは大貴選手にイジる隙があるってことなんですよ。それは外向けには見せてこないんですけど、絶対に魅力だと思うので、出してみたいですね。
今井 その仮面を私たちで外したいですね(笑)。
今井麻椰「今シーズン、比江島慎選手が変わった!」
──では今井さんは誰を挙げますか?
今井 それこそ大貴選手のライバル、比江島慎選手ですねやっぱり。私は同学年で、洛南高校、青山学院大でスター選手で、アイシンに行ってシーホース三河の顔になったのを見てきました。いきなりオーストラリアに行って、帰国して宇都宮ブレックスに加入した1年目は正直あまり活躍してなかったし、輝きがなくなっていたと思うんですよ。でも、今回の開幕戦では顔つきも違ったし、プレースタイルも昨シーズンとは違っていたので、それこそ大貴選手と同じぐらい考え方から変わったのかなって。
田村 意識が変わってきたのは僕も見てて感じます。今までは自分のやりたいバスケットをやりきるタイプで、『比江島スイッチ』と言われるのはスイッチが入ってる時と入ってへん時の差があって、それは自分でも「どうやったらスイッチが入るんだろう」と思いながらやっていたと思うんですよ。でも、そこから意識が変わっていますよね。自分の写真を販売するようになったのも、意識が変わっている一つですよね。実際、撮られてる写真も、いまだに照れてますけど角度とか撮られ慣れてる角度です(笑)。
今井 すごいところを見てますね(笑)。
田村 写真の首の角度なんてどうでもいい話ですけど、でも僕はそれが比江島選手にとってすごく良い変化だって思うんですよ。比江島選手や大貴選手は日本バスケ界にとってもどんどん発信して、いろんな人に良い影響を与えてほしいですから、そういう変化が続けば日本のバスケ界は明るいと思って見ています。
──比江島選手はファンにも割と『素』な感じを見せてくれると思いますが、お2人が見たオフコートの比江島選手は?
田村 頼りないヤツですよね(笑)。オフに渡邉裕規選手と比江島選手とご飯行こかって話になって、集合してから比江島選手が道に迷ったという電話を掛けてきたんですけど、渡邉が「今どこ?」って聞いたら「カラオケ館の前にいます」って言うんですよ。そんなどこにでもあるから説明しにくいわ、って(笑)。ああいう頼りなさ、可愛げがファンからすれば魅力的なんですけど。
今井 超マイペースですけど、バスケの時は頼りになるじゃないですか。バスケがあって良かったという(笑)。
田村 僕が思うに、プライベートでもやる時はめちゃめちゃやれる男なんですよ。普段は抜けてて、オンとオフが激しい。スイッチが入るとすごいんですけど、平均したら多分みんなと同じぐらいになるんでしょうね。
今井 プラマイゼロ!(笑) 逆に、どうやったらプライベートの比江島スイッチが押せるのかが知りたいです。インタビューで呼んでも絶対にスイッチ入ってないですよね?
田村 ユルユルで来ますね(笑)。先輩と一緒のところは何度か見てるんですけど、先輩ぐらいじゃスイッチ入ってないですよね。好きな女性の前でしか入らないんでしょうね。
今井 じゃあ今シーズンの『B.WEEK!!』の目標は、取材で比江島選手のオフコートのスイッチを入れることですね。
田村 微動だにしないと思うわ(笑)。
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