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ニックスに渦巻く懐疑論にローズが反論

今オフに積極補強を行っているニックス。ブルズとのトレードでデリック・ローズを獲得し、カーメロ・アンソニー、クリスタプス・ポルジンギスとの『新ビッグ3』が誕生したことで、大きな注目を集めている。

だが、このところ再建に乗り出してはうまくいかないニックスだけに、懐疑論も根強い。特にロースはここ数年ケガ続きでまともにプレーできておらず、「全盛期を過ぎた」との風当たりも強い。また、2014年に最優秀守備選手賞を受賞したジョアキム・ノアの獲得にしても、ローズと同様にケガが多く、コンディションの不安が解消しないのであればニックスの戦力はむしろ落ちたという意見もあるくらいだ。

そんな中、ローズは『NBA.com』のインタビューで「勝利がすべてを解決する」と語った。

「ファンからの期待の高さは理解している。ウォリアーズと僕たちがスーパーチームと言われていることも知っている。僕たちは、ただ勝ちたいだけさ。チームと契約したブランドン(ジェニングス)、僕、ジョアキムは、なぜこのチームにいるのか、プレーで証明しないといけない。これだけの面子が揃うと、皆がそれぞれ力を証明したがるけれど、そこの部分を抑えて、シンプルにプレーしないといけない。そして、全試合に勝つ気持ちでやらないとね。勝てば、問題はすべて解決されるよ。ミスをしても、チームに対して不満を持っていたとしても、勝利がすべてを解決してくれるんだ」

チームリーダーのアンソニーは、7月18日、アメリカ代表ミニキャンプの会見で、「新チームのポテンシャルに限界はない」と話している。

「戦力だけを見れば、スペシャルなチームだと思う。結果を残すチャンスはある。あとは、自分たち次第。選手は揃っているから、どういうチームにまとまれるか。どういうプレーをするかは、僕たち次第だ」

新生ニックスがケミストリーを構築できるかどうかは、2011年のMVP受賞者ローズのパフォーマンス次第と言っても過言ではない。2008年のドラフト1位指名選手ながらトレードされたという屈辱を晴らすため、ローズの来シーズンにかける意識、モチベーションは、過去どのシーズンよりも高い。