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レブロンが西カンファレンスに来るのを警戒

クリッパーズからフリーエージェントになる決断をし、マーベリックス移籍が既定路線と言われているディアンドレ・ジョーダンの争奪戦に、王者ウォリアーズが参戦するかもしれない。『New York Times』によれば、ウォリアーズは限りなく可能性が低いことを理解しつつ、ジョーダンの獲得を検討しているそうだ。ただ、越えなければいけない壁は多い。

ウォリアーズはこの夏、フリーエージェントになるケビン・デュラントと再契約を結ぶ。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンとの高額契約が残っているため、ウォリアーズにジョーダンの能力に見合うだけの金額を用意できる余裕はない。万に一つでも可能性があるとすれば、ジョーダンが優勝の可能性と引き換えに、最低保証額かそれに近い契約を受け入れるしかない。

働き盛りで稼ぎ盛りの大物ビッグマンが受け入れるはずはないが、絶対にないとは言い切れない理由もある。

まず、ジョーダンはデュラントの親友であるということ。もしジョーダンが大金より優勝リングを求めれば、チームのフロントコートを盤石にするため、『エージェントKD』が動くかもしれない。そしてもう一つ、ウォリアーズのボブ・マイヤーズGMは以前はジョーダンの代理人だったこと。マイヤーズほどの敏腕GMが動くからには可能性はゼロではないはずだ。

ウォリアーズ最強の布陣は、グリーンをセンターに起用するスモールラインナップ、いわゆる『死のラインナップ』だ。しかし、この最強布陣はここぞという場面でのみ使われる傾向が強い。2017-18レギュラーシーズンでは、ザザ・パチューリアとジャベール・マギーを先発センターに起用したが、彼らはフリーエージェントになる。そのパチューリアは『ダーティープレーヤー』というレッテルを張られ、マギーは軽率なミスを犯すことが多く、ウォリアーズがさらに上を目指すなら優秀なビッグマンは是非とも欲しいはず。

特に、レブロン・ジェームズが同じ西カンファレンスのチームに移籍するとなれば、ウォリアーズも何か手を打つ必要がありそうだ。それがジョーダンの獲得という超強力ロスターアップデートになるかどうかは、そう遠くない時期に分かる。