レブロン・ジェームズ

「第4クォーターは良いプレーができていた」

初戦はナゲッツを寄せ付けずに完勝、第2戦は終盤までもつれる激闘をアンソニー・デイビスの逆転ブザービーターで制した。続く第3戦は20点のビハインドを背負い、終盤に1ポゼッション差まで追い上げるも及ばずに106-114で敗れることに。良い流れが途切れてしまったが、試合後の会見でのレブロン・ジェームズの第一声は「第2戦と原因は同じ」という反省だった。

「第2戦はAD(デイビス)のシュートで何とか勝てたけど、ターンオーバーが多すぎたし、フリースローを与えすぎた」

つまりレブロンは、敗れた第3戦はもちろん、第2戦についても全く満足していないということだ。「16ターンオーバーから25失点、フリースローを29本も与えてしまっては勝ち目はない。第2戦を終えた後にもチームで話し合い、課題を確認したんだけど、今度こそ修正しなければならない」

ディフェンスは及第点。改善しなければいけないのはオフェンスだ。「オフェンスは調子に波があるものだけど、コーチからペイント内に攻め込むよう指示が出ているように、もう少し頑張らないといけない。ナゲッツはシーズンを通して素晴らしいディフェンスをしていて、それは僕らも理解している。明日、映像を確認してチームとして改善したい」

レブロンはチーム最多の6ターンオーバーを記録。速い攻めに持ち込もうと急ぎすぎてミスが出たシーンもあれば、ナゲッツの素早いローテーションにボールを引っ掛けられたシーンもあった。

「僕も含めてリスクのあるパスを出しているのが問題だ」とレブロンは言う。「ただ、僕は前半で5つあったターンオーバーが後半は1つになり、原因を探って修正できたと思う。シーズン中は通っていたパスが通らない。相手のディフェンスがいかに優れているかを考えると、もう少し慎重になる必要がある。ボールを持っている時はもっと正しい判断をして奪われないようにしないと。どのポゼッションも重要だからね。第2戦でもターンオーバーは25もあった。勝てたから良かったけど、負けてもおかしくなかった試合だ。チームとしてもっと上手くやる必要があるし、僕自身もターンオーバーを減らすよう努力する。僕はこのチームのプレーメーカーであり、僕の不用意なミスはチーム全体に悪い影響を与えてしまうからね」

それでも、得るもののない試合だったわけではない。最終クォーターは31-21と上回った。20点近くのビハインドを背負いながら、チームの強みであるディフェンスを駆使して打開のきっかけをつかみ、1ポゼッション差まで肉薄している。この手応えを第4戦に繋げなければならない。

「最後の12分間で逆転するために多くのエナジーを持ってプレーできたし、ディフェンスではゾーンとマンツーマンを切り替えながら相手のバランスを崩そうとした。追い込まれていたので、相手がシュートを決めるたびに、僕らが外すたびに試合が壊れていくような感じを受けたけど、問題だったのは最初の36分間だ。第4クォーターは良いプレーができていたと思う」