ポール・ジョージ

『GAME7』を知るレナード「全力を尽くさないといけない」

昨年のオフにカワイ・レナードとポール・ジョージを加えたクリッパーズは、今シーズン開幕前から優勝候補に挙げられた。

西カンファレンス2位でプレーオフに勝ち進んだ彼らは、ファーストラウンドでマーベリックスを下し、ナゲッツとのカンファレンスセミファイナルでも第4戦を終えて3勝1敗と王手をかけ、ファンが待ち望むレイカーズとの『LA決戦』がカンファレンスファイナルで実現すると思われていた。

しかし第5戦からナゲッツに連勝を許し、シリーズの決着は『GAME7』へと持ち越しになった。こうなると、先に追い詰めた状況から逆に王手をかけられたクリッパーズの方がプレッシャーを感じてしまいがちだ。しかし、ポール・ジョージは「パニックには陥っていない」と強気な姿勢を崩していない。

「試合映像を見直して、原因が何なのか見つけないといけない。それと、試合を決めるためにどう変化していくのか把握する必要がある。ただ、この2試合はウチがどうこうではなくて、負けられない相手がやるべきことをやったということ。ナゲッツを称えたい。GAME7はエリミネーションゲームだ。何のトリックもありはしない。これはバトルだから」

ジョージとともにチームを引っ張るレナードは、ラプターズの球団初優勝に貢献した昨シーズン、セブンティシクサーズとのカンファレンスセミファイナルの『GAME7』で決勝ブザービーターを決めた。運命の一戦を前にチームメートに伝えることはあるか、という質問に「とにかく全力を尽くさないといけない。プレーの細部に気を配り、戦術を実行する。守備でのコミュニケーションも重要だ。ただただハードにやるしかない」と答えている。

優勝するためにスーパースター2人を獲得したクリッパーズにとって、球団史上初のカンファレンスセミファイナル突破がかかる『GAME7』は大きなターニングポイントであり、レナードとジョージ、そしてチームの真価が問われる一戦になる。