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デュラントには来夏再びFAという選択肢も

フリーエージェント選手との交渉が解禁となった7月1日以前の段階では、ウォリアーズがケビン・デュラントを獲得するという話は単なる可能性の一つでしかなかった。そう思っていたのはメディアとファンだけではなかった。ウォリアーズのCOOも、「実現できるとは思っていなかった」と告白している。

『CBS Sports Radio』の番組に出演したウォリアーズCOOのリック・ウェルツはこう語る。「デュラントを獲得したいという希望はあったが、他のチームと同様、我々も彼の獲得が実現するとは思っていなかった」

「その予兆すらなかった。タホ湖にあるボブ・マイヤーズGMの別荘の電話が、早朝7時半に鳴るまではね。ケビン自身が我々に電話をくれ、彼の決断を報告してくれた。きっとボブの周囲では歓声が起こっただろうね」

「ケビンは自分の身を契約で縛ることはしなかった。彼はプレーヤーオプション付きの1年契約を我々と結んだ。つまり我々は、これから彼の期待に応え、彼を満足させられるだけのチームを作らないといけない」

ウェルツCOOが言うように、デュラントは来年のオフに再びFAとなれる権利を得ている。もしウォリアーズへの移籍が失敗と感じれば、また移籍ができる選択肢を持っているのだ。

茨の道を進むのはデュラントだけではない。スーパースターの期待に応えられるかどうか、ウォリアーズの力量も試されることになる。

賛否両論あるデュラントの移籍。ウォリアーズにとってもデュラントにとっても求められるハードルが上がったことだけは確かだ。