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「一度は優勝を」と望んで現役続行、2年連続で優勝

限られた出場時間と役割をきっちりとこなすことでウォリアーズの2連覇に貢献した大ベテランのデイビッド・ウェスト。キャバリアーズとのNBAファイナルでも、スタッツに表れない部分での貢献が光った選手の代表格と言える。

そのウェストは今夏フリーエージェントになる。それでも8月には38歳になるだけに、移籍先よりも現役を続けるかどうかが論点となる。優勝決定後に去就を聞かれると「今は優勝を楽しみたい。落ち着いてから考える」とだけ語った。

オールスターに2度選出されているウェストは、ホーネッツ(現ペリカンズ)、ペイサーズ時代に平均20得点、8リバウンドを決められる全盛期を過ごしたものの、当時の両チームに優勝を狙うだけの力はなかった。そしてフリーエージェントになった2015年、ベンチ起用を受け入れてでも優勝するため、強豪スパーズと契約。だがスパーズは、2015-16シーズンのプレーオフ西カンファレンス・セミファイナルでサンダーに敗れた。

ウェストはその時点で現役生活を終えることを考えていた。ところが、そこにウォリアーズからのオファーが届く。「一度はNBA優勝を」と現役続行を決断した彼は、2シーズン連続でキャリア2回目の優勝を成し遂げた、というわけだ。

2017-18シーズンは73試合に出場し、平均6.8得点、3.3リバウンドを記録。出場時間は1試合12、3分でも、選手としての評価はまだ高い。もしウェストが現役続行を決め、ウォリアーズと再契約を結べば、王者は『スリーピート』(3連覇)挑戦に向け足元を固められる。