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スプラッシュ・ブラザーズが2人で64得点をマーク

西カンファレンス・ファイナル第6戦後の会見で、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは「このチームは分からない」と苦笑した。5月26日、オラクル・アリーナで行なわれた第6戦は、カーの一言に集約されていると言っても過言ではない。それだけ前半と後半のパフォーマンスに差があったからだ。

前半、特に第1クォーターはロケッツのやりたい放題だった。プレーオフに入って3ポイントシュートの当たりが良くなかったジェームズ・ハーデンが面白いようにロングシュートを決め、相手がチェックを強めればファウルを誘い、3本のフリースローを獲得。ハムストリングを負傷したクリス・ポール抜きでもロケッツの爆発力に変化は見られず、第1クォーター終了時点でリードを17点(39-22)に拡大し、王者を圧倒した。

ウォリアーズは第2クォーターに入り徐々にディフェンスの連携が改善され、点差を縮められはした。ただ、普段のようなシュートタッチは見られず、このままでは今シリーズが第6戦で決着してしまうかと思われた。だが、第3クォーターになるとクレイ・トンプソンとステフィン・カリーの『スプラッシュ・ブラザーズ』がオフェンスを牛耳った。

トンプソンは第3クォーターだけで4本、カリーも3本の3ポイントシュート成功させ、ウォリアーズはこのクォーターを33-16で圧倒して逆転。第4クォーターにリードを最大30点(111-81)にまで広げて完勝し、シリーズを『GAME SEVEN』へと持ち込んだ。

14本中9本の3ポイントシュート成功を含む35得点を決めたトンプソンは「自分がこういう瞬間のために生まれ来たかどうかは分からないけど、ここまで来れるよう懸命に努力してきた。だから、こういう瞬間のために生まれてきたと言えるかもしれない」と語った。

ウォリアーズではトンプソンの他、カリーが29得点、ケビン・デュラントが23得点、ドレイモンド・グリーンが10リバウンド9アシスト4スティール5ブロックで勝利に貢献した。

これでカンファレンス・ファイナルは東西ともに『GAME SEVEN』で決着がつくことに。明日は東の勝者が決まり、西からNBAファイナルに勝ち上がるチームは28日に決定する。