ルカ・ドンチッチ

ドンチッチ「 彼はずっとゾーンに入っていた 」

1勝1敗のタイで迎えたクリッパーズvsマーベリックスの第3戦は、カワイ・レナードが36得点とオフェンスを牽引し、先発全員を含む7人が2桁得点を挙げたクリッパーズが130-122で勝利した。

ポール・ジョージがフィールドゴール16本中3本成功と、第2戦に続き調子が上がらなかったが、シューターのランディ・シャメットが復調を感じさせるプレーを見せ、マーカス・モリスが5本中4本の3ポイントシュートを沈めるなどチームで補った。特にレナードはマブスに流れが行きそうなここぞという場面でバスケット・カウントを連発し、主導権を渡さなかった。

マブスのエース、ルカ・ドンチッチも「彼はずっとゾーンに入っていた。リーグでもトップ3の選手で彼を抑えるのは大変。素晴らしいディフェンダーでもある。彼を抑えるのは大変だよ、本当に素晴らしい選手だから」と脱帽した。

そのドンチッチは13得点10リバウンド10アシストとトリプル・ダブルを記録するも、第3クォーター途中に左足首を負傷するアクシデントに見舞われた。残り4分、レナードのドライブを止めようとした際、レナードの左膝がぶつかった勢いで着地が乱れ左足首を捻ってしまった。ドンチッチは足首を抱えたまま苦悶の表情を浮かべ、ファウルでプレーが止まった後に片足で控室へ走っていった。

その後、ベンチへ戻ったドンチッチは第4クォーター頭から出場したが、足を引きずりながらのプレーを強いられクリッパーズに狙われた。そして、約3分間プレーした後、自らの判断でベンチへ退いた。

試合後、ドンチッチは自ら交代を要請した理由についてこのように語った。「プレーしたかった。勝つチャンスがあったし、チームメートの力になりたかった。少し走れる状態だったけれど、左足で蹴り出す動作ができなかった。ウチには優れた選手が多いから、100%の状態でプレーできる仲間に任せた方が良いと判断した」

ドンチッチが交代した時点でマブスは15点のビハインドを背負っていた。エースを失い敗色濃厚かと思われたが、クリスタプス・ポルジンギスやセス・カリーが奮起し、簡単なゲームにさせず122-130と8点差まで詰めた。

敗れはしたものの、ドンチッチは最後まで試合をあきらめず熱戦を演じたチームメートを称賛し、「僕たちは戦った」と胸を張った。「どの場面であってもプレーはしたい。勝つ可能性はあるわけで、チームには素晴らしい選手が揃っている。みんなの努力のおかげで8点差にまで迫れた。コートでチームの仲間と一緒に試合の結末を見たい。勝てなかったのは残念だけれど、僕たちは戦った」

次戦に出場できるかどうかは今のところわかっておらず、明日にMRI検査を受けるという。「痛みはそこまで酷くない。右ではなく、左の足首を捻挫して運が良かった。明日MRI検査を受けて、明日の状態を見てから。明日になればもっと詳しいことが分かるよ」