八村阿蓮

東京オリンピックは「僕にもチャンスはあると思う」

『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』が国立代々木競技場第一体育館で開催され、男子日本代表候補選手による『SHOWCASE』が行われた。

チームは日本代表常連組のTeam Actionと若手チームのTeam Powerに分けられた。Team Powerでプレーした東海大3年の八村阿蓮は、4得点5リバウンド1アシストを記録。同じく東海大4年の西田優大との息の合ったプレーをゲーム序盤から披露した。

八村と同じTeam Powerには広島ドラゴンフライズのアイザイア・マーフィー、大阪エヴェッサの小島エリエット海など、アメリカでプレー経験のある選手がいた。そのため八村は「他の選手たちはすごく身体能力があって、アメリカでプレーしていたこともありアグレッシブなプレーが持ち味の選手たち。そういうところで自分も負けないようにアグレッシブにプレーしようと思いました」と、振り返った。

実際にBリーガーと対戦してみての手応えを問われると「身体の当たりという面ではそんなに当たり負けしていたとは感じなかったので、リバウンドもある程度は取れていてそこは良かったです」という。だが、「技術面ではまだまだBリーグの人たちとは差があったので、そういったところが課題です」と、技術面では差を感じたようだ。

普段は4番でプレーする八村だが、この試合では主に3番でプレーした。試合前からコーチ陣に指示を受けていたため気持ちの準備はできていたが、「初めて3番ポジションをやってまだ慣れないところがあるので、今後の課題として出せたらと思えた試合でした」とコメントし、こう続けた。

「僕は身長もそこまで高くないので、世界で戦うとしたら3番だと思います。そういうところを汲んで、(フリオ)ラマスさんやエルマン(マンドーレ)さんが僕を3番にポジションアップしてくれたと思います」

『世界』という言葉が出たように、八村は東京オリンピックを視野に入れており、「1年延期になったことで僕にもチャンスはあると思うので、日本代表として日の丸を背負ってプレーしたいです」と、日本代表への強い思いを語った。

エキシビションマッチとはいえ、大学生の八村にとって日本代表常連選手や同年代のBリーガーとのプレーは良い経験になったはずだ。日本バスケット界の近い将来を担う八村のこれからの成長に注目だ。