琉球ゴールデンキングス、ディフェンス強度とエナジーレベルで上回りA東京に快勝

2018/04/29
Bリーグ&国内
479

文・写真=鈴木栄一

3ポイントシュート攻勢で『B開幕』以来の対戦を制す

4月28日、琉球ゴールデンキングスがホームの沖縄市体育館でアルバルク東京と対決。平均失点でリーグ1位の琉球、2位のA東京という『鉄壁対決』は、前半だけで8本と得意の3ポイントシュート攻勢で流れをつかんだ琉球が77-60で快勝した。

第1クォーター、開始5分で8-8と互角の展開だったが、琉球はこのクォーターで9得点を挙げたアイラ・ブラウンの活躍、田代直希の3ポイントシュートで突き放し24-19と先手を取る。

そして第2クォーター序盤、琉球は岸本隆一が3ポイントラインの外で得たシュートファウルによるフリースローを3本しっかり決めると、さらに直後にターンオーバー奪取から岸本が3ポイントシュートを成功させる。これでリードを2桁に広げた後も、岸本を軸に確実に加点していき、50-36と大きく突き放して前半を終える。

第3クォーターに入っても琉球の流れは続き、残り約7分にはハッサン・マーティンの豪快なダンクでリードが20点に。ここからA東京もザック・バランスキーがオフェンスリバウンド奪取からの得点、馬場雄大のダンクで追い上げるが、琉球の14点リードと優位は変わらず。

第4クォーター、大逆転を狙うA東京は序盤から連続得点を挙げて点差を詰めたいところだったが、琉球は堅守で試合の主導権を渡さず。結局、このクォーターをわずか9失点に抑えることで余裕を持って逃げ切り、昨シーズンの『歴史的開幕戦』以来となる対戦を快勝した。

「地力で言ったら間違いなく東京さんの方が上」

琉球の佐々宜央ヘッドコーチは、「ホームコートのアドバンテージもあり、シュートがよく決まって主導権を取れました。後半オフェンスがしぼみましたが、そういうところでディフェンスを我慢してやりきってくれました」と勝因を語る。

しかし、A東京にはホームコートアドバンテージ以上の不利もあった。中心選手の田中大貴が体調不良で、今週は練習に参加できない中での強行出場。佐々ヘッドコーチはそのことにも触れ、「地力で言ったら間違いなく東京さんの方が上。一瞬でも隙を見せたらやられてしまう。今日の勝ちに満足したら明日はない」と、快勝にもかかわらず気を引き締めた。

良いところなく敗れてしまったA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「一番のポイントはエナジーレベルで出だしから沖縄に対抗できなかった。特に3ポイントを前半に8本決められ勢いに乗せてしまいました。ゴール下で簡単なシュートを決めきれず、フリースローのミスも大きかった。アウェーの琉球戦ではこういうところを万全にしないといけない」とコメント。チームの持ち味である激しさの部分で、後手に回ってしまったことを反省材料に挙げた。

「自分たちのリズムで戦えたゲームだった」

この試合、20得点を挙げて琉球を勢い乗せた岸本隆一は、「チームとしてディフェンスとリバウンドを40分間徹底して、自分たちのリズムで戦えたゲームだった」と総括。そして、ルカヘッドコーチに「岸本のドリブルからのプルアップ3ポイントはある程度は仕方ない部分はあります」と言わしめた自身のパフォーマンスについては「ショットクロックの時間ない中、どうにか個で打開しなければいけないところで決められて良かったです」と振り返っている。

今日は第2戦。なんとか連敗を避けたいA東京だが、体調不良の田中に加え、菊地祥平が終盤に負傷退場しており、控えメンバーのより一層の奮起が求められることになる。一方、ここで連勝して勢いをつけたい琉球にとっても、佐々ヘッドコーチが「今日みたいに主力を30分間使ってしまうと、チャンピオンシップを前に潰れてしまいます。明日は体力面からいろいろな選手をもっと使っていかないといけない」と語るように総力戦となる。

今日の第2戦は、どちらがよりチームとしての厚みを見せることができるのかが問われる試合となってくる。