「苦しい展開だった今日の勝利は格別だ」
マーベリックスvsキングスの一戦は、ルカ・ドンチッチがトリプルダブルの活躍を見せ、マーベリックスが114-110の逆転勝ちを収めた。
マブスは2桁リードから逆転負けを喫した試合数が13とリーグワーストで、ディフェンス面で課題を残していた。実際、リーグ再開後のロケッツ戦では試合残り45秒で7点のリードを守りきれず、サンズ戦でもハーフタイムで13点あったリードを失い勝利を逃していた。
この試合では最終クォーター残り5分で6点のリードを許す苦しい展開となった。それでもディフェンスで踏ん張り、そこから失点を許さずオーバータイムに持ち込み、逆転勝利を飾った。
34得点20リバウンド12アシストと驚異的なトリプルダブルを達成したドンチッチは絶対落とせない試合に勝てたことを喜んだ。「過去最悪のゲームだったが勝つことができた。プレーの内容は酷かったけど、粘ってお互いに助け合いながらあきらめずに戦った。この勝利を誇りに思う」
指揮官のリック・カーライルはこの勝利を「気合の勝利」と表現し、最終クォーターラスト5分間を無失点に抑えたことを評価した。シューティングガードのティム・ハーダウェイJr.はサンズ戦でシュートを12本中1本しか決められなかったが、この試合で22得点を挙げ見事バウンスバックに成功した。「僕らはがむしゃらに戦った。タイムアウトのハドルでもまとまっていた。チームは一丸となっていたし、選手全員気持ちが入っていた」
マブスは3ポイントシュートを41本中9本しか成功させられずオフェンスが機能しなかったが、ディフェンスで粘り勝ちを拾った。3連敗を回避した指揮官は「チーム全体の勝利への意欲は今シーズンで一番強かった。良い勝利はこれまで何度もあったが、試合を通して苦しい展開だった今日の勝利は格別だ」とチームの努力を称賛した。
チームの核となるドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスは21歳、25歳と若く、経験不足は否めない。ただ、カーライルはシーディングゲームこそ若いチームが経験を積める良い機会だと考えており、乏しい内容ながらも勝利したキングス戦は意味のあるゲームだったと語った。「プレーオフに向けて準備をしていくつもりだが、シーディングゲームでも勝ちたいと思う。我々には勝つことがとても重要なんだ」