激戦区を抜け出した今、目指すは西4位の死守
昨夏、生え抜きエースのゴードン・ヘイワードがセルティックスへの移籍を決断した時、ジャズが今後しばらくはプレーオフに進出できないだろうと考えた人は多かったはず。しかし、ドノバン・ミッチェルという掘り出し物を見つけたジャズは、周囲の予想を裏切り西カンファレンス上位にまで順位を上げた。そして4月8日、ジャズの2年連続プレーオフ進出が決まった。
今シーズンのチームを引っ張ったのは、紛れもなく1年目のミッチェルだ。平均20.4得点、3.7リバウンド、3.6アシスト、1.5スティールという成績は立派。『ESPN』によれば、プレーオフに進出したチームで1年目の選手がリーディングスコアラーになった例は、2003-04シーズンのカーメロ・アンソニー(当時ナゲッツ)以来初だという。
そのミッチェルは、112-97で勝利したレイカーズ戦でトリプル・ダブル級(28得点9リバウンド8アシスト)の活躍を見せた。試合後には、「(プレーオフ進出確定を)エンジョイするけれど、まだ強豪との2試合が残っている」とコメント。そして、普段はメディアに取り上げられることが少ないチームメートのデリック・フェイバーズについて言及した。
「彼は陰の英雄。誰も彼についてはあまり話をしないけれど、コートに出たら仕事を全うしてくれる頼れる存在だよ」
ジャズは10日にホームでウォリアーズ、11日に敵地で行なわれる最終戦でトレイルブレイザーズと対戦する。西の8位以内を確定させたとはいえ、背後にはペリカンズ、スパーズ、サンダーがわずか1ゲーム差で迫っている。プレーオフ1回戦でホームコート・アドバンテージを得られる4位を死守するためにも、まだ気の抜けない戦いが続く。
Mitchell (28 PTS, 9 REB, 8 AST) flirts with triple-double to lead the @utahjazz to the W and a playoff berth! pic.twitter.com/FmBnAAodv4
— NBA (@NBA) 2018年4月9日