写真=Getty Images

若きチームがプレーオフで『台風の目』になる可能性も

セブンティシクサーズが、6年ぶりとなるプレーオフ進出を決めた。シクサーズは3月25日に試合がなかったものの、この日に東カンファレンス5位のペイサーズが8位ヒートに勝利したことで、シクサーズのプレーオフ進出が確定した。

長らく下位に低迷し、ライバルに踏みつけられるという意味の『ドアマット』の地位に甘んじていたが、優秀な若手を軸にしたチーム再建がうまく行った。それだけではない。ジョエル・エンビードはケガなくその恐るべき才能を存分に発揮しているし、ベン・シモンズはもともと高かった前評判をはるかに上回るパフォーマンスを見せている。

ここ4年で19勝、18勝、10勝、28勝しかできなかったチームがすでに42勝を挙げている。開幕時点の目標だったプレーオフ進出を決め、次なる目標はホームコート・アドバンテージが得られる4位以内を確定させることだ。5位ペイサーズとはゲーム差なしで、残り10試合のレギュラーシーズン最後まで気は抜けない。ただ、上を見れば3位キャバリアーズとは1.5ゲーム差。4月6日に直接対決を残しており、ここで勝てるようなら3位の可能性も出てくる。

エンビードは先日、「自分たちは年間50勝したい」とコメント。その目標を達成できれば、ほぼ間違いなく4位は確保できる。残り10試合で8勝を挙げなければならないのは簡単ではないものの、3月に入って10勝3敗と勢いのあるシクサーズに達成できない数字ではない。

シクサーズの勢いは本物。レギュラーシーズン終盤にさらに自信を付ければ、プレーオフでは『台風の目』として大番狂わせを起こすことも期待していいだろう。