パウ・ガソル

40歳の誕生日をコービーの家族とともに過ごす

レイカーズでともに戦ったコービー・ブライアントとパウ・ガソルの間には強固な結び付きがあった。2008年にグリズリーズからレイカーズにトレードされたガソルは、2009年と2010年にレイカーズのNBA連覇に貢献する。コービーの妻ヴァネッサがスペイン語を話せたこともあり、2人の友情は家族ぐるみの付き合いへと発展した。

コービーと娘のジジ(ジアーナ)がヘリコプター事故で亡くなった後も、ともにカリフォルニア州で暮らすガソルと彼の家族の交流は続いている。4月の結婚記念日には、ガソルからヴァネッサに薔薇の花束が贈られた。ジジの誕生日である5月2日には誕生日ケーキの画像をヴァネッサに送るとともに、自身のSNSにはジジの名前の入ったリストバンドの写真を投稿している。

そして7月6日、ガソルは40歳の誕生日をコービーの家族とともに過ごした。ヴァネッサのSNSには、残されたコービーの3人の娘たちと一緒に誕生日を過ごすガソルの姿が投稿されている。

亡き夫、戻らない父の代わりにはなれなくても、コービーが信頼した友人が今もなお家族ぐるみの付き合いを続けることは、残された家族にとって心の拠り所の一つになる。ガソルにとっても、彼女たちの存在が親友を失った痛みを癒してくれるのだろう。

ガソルはケガにより1年以上公式戦でプレーしていないが、まだ現役を続ける意向で調整を続けている。延期された東京オリンピックをキャリア最後の舞台とする、そこでできる限り良いパフォーマンスをすることが彼の優先事項だ。新型コロナウイルスの感染拡大が、彼のキャリアを1年伸ばしたとも言える。次のシーズン、彼は古巣であるレイカーズかバルセロナでプレーすることを望んでいる。