ジョアキム・ノア

「共通の目標があるチームでキャリアを終えたいんだ」

中断されていた2019-20シーズンがオーランドで再開されることに一番喜んでいるのはクリッパーズのジョアキム・ノアかもしれない。3月にチームと10日間契約を結び約1年ぶりにNBAに戻ってこれるはずだったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響でシーズンは中断し、カムバックが先延ばしされていた。

ノアは先日『The Athletic』との電話インタビューでシーズン再開に向け準備は万全だとアピールした。「『さあ、行こうぜ!』という気持ちでいっぱいだ。チャンスがなくなったチームは別にして、まだチャンスがあるチームにとってはまたとない機会だ。リーグを信頼しているし、コミッショナーのアダム・シルバーは選手の健康を害するようなことはしないと思う。彼はスポーツ界でベストのコミッショナーだから選手として不安はない」

昨シーズンのノアはグリズリーズで42試合に出場し平均7.1得点、5.7リバウンド、2.1アシストを記録したが、オフにアキレス腱の手術を受けたため契約先のチームが見つからなかった。ケガが万全の状態であれば、過去に最優秀守備選手賞を獲得したこともあるノアはイビツァ・ズバッツとモントレズ・ハレルのバックアップとして適材だ。

今シーズンの優勝候補の1チームに挙げられるクリッパーズに加入できたのは準備を怠らなかったからとノアは考えている。「トレーニングをしてこなければクリッパーズから声がかかったときにプレーする準備ができていなかった。そうなっていたら私は心から後悔していたはずだ。このチームでプレーできるという希望があったからトレーニングを続けられたんだ。お金のためではない。共通の目標があるチームでキャリアを終えたいんだ」

ノアの加入によって、カワイ・レナード、ポール・ジョージらリーグ屈指のディフェンダーが揃うクリッパーズのディフェンスはさらに強化されるだろう。度重なるケガを乗り越え再びNBAに戻ってきたノアがどんな活躍をしてくれるか楽しみだ。