渡邊雄太

「中断前よりも肉体的に改善できた部分も多くありました」

新型コロナウイルスのパンデミックにより、NBAは約3カ月間の中断を余儀なくされたが、7月末からの再開が決まった。レギュラーシーズンは短縮され、東西カンファレンスの22チームが8試合を行い、プレーオフ進出チームを決定するレギュレーションとなった。

NBA再開が決定し、グリズリーズの渡邊雄太は喜びのコメントを発表した。「この度、NBAから正式にシーズン再開の発表があり、非常に嬉しく思っております。シーズン中断から約3カ月が経ちましたが、チームトレーナーのアドバイスを基に室内トレーニングでも工夫しながら今できることに集中した甲斐もあり、同中断前よりも肉体的に改善できた部分も多くありました」

渡邊が所属するグリズリーズは現在32勝33敗で西カンファレンス8位とプレーオフ圏内にいる。だが、9位のトレイルブレイザーズ、ペリカンズとのゲーム差は3.5と決して安泰ではない。さらに8試合を終えた時点で8位と9位のゲーム差が4ゲーム以内の場合、『プレーイン・トーナメント』と呼ばれるプレーオフ進出決定戦が開催される特別ルールがあるため、最後まで気の抜けない戦いが続く。

渡邊は「再びファンの皆様の前でプレーができることを非常に楽しみにしておりますし、メンフィス・グリズリーズの一員としてまずはプレーオフ進出を目指して頑張っていきたいと思っておりますので、引き続き応援よろしくお願いします」と、ファンに向けてメッセージを送った。

今シーズンの渡邊はGリーグで22試合に出場し、平均32.7分のプレータイムで17.2得点、5.7リバウンド、2.2アシスト、1.0ブロックを記録。Gリーグでは主力として結果を残しているが、グリズリーズでは16試合に出場し、平均6.2分のプレータイムで1.9得点、1.1リバウンドと立ち位置を確立できていない。

チームのプレーオフ進出とともに、NBA生き残りの戦いがこれから激化していく。