三河で19年間プレーし、キャリアに幕
シーホース三河は今日、桜木ジェイアールの現役引退を発表した。
桜木は1976年生まれの43歳。UCLAでNCAAトーナメント制覇を果たし、2001年にアイシンに加入。そこから19年間、日本バスケのトップ選手として活躍を続けてきた。その間には日本国籍を取得、ジェイアール・ヘンダーソンから桜木ジェイアールへと名前を変えている。ベテランになっても卓越したスキルとバスケットIQを駆使して、『コート上の指揮官』として三河を引っ張ってきた。
ここ2シーズンは三河が大幅な若返りを図り、絶対的なスターターではなくなっていたが、それでも今シーズンも欠場1試合のみの40試合に出場。1試合平均22.4分のプレータイムを得て7.8得点、5.2リバウンド、3.0アシストとオールラウンドな働きぶりは健在だった。
かつて現役を長く続けられる理由を「食事、トレーニング、睡眠をしっかりとし、ただ規則正しい生活を送ること」と語り、まだまだプレーを続けられそうだったジェイアールだが、このタイミングで引退することになった。クラブを通じて、次のメッセージを送っている。
まさか、こんな形でシーズンを終えるとは思いませんでした。
まさか、ひとつのウイルスが私たちの生活を変えると思いませんでした。
まさか、最後の試合が無観客になるとは思いませんでした。
まさか、日本でバスケットボールをプレーするとは思っていませんでした。
まさか、シーホースで19年間もプレーするとは思いませんでした。
まさか、数えきれないほど優勝できるとは思いませんでした。
まさか、日本でこれほどたくさんの方と深い絆を結べるとは思いませんでした。
しかし、引退することは分かっていました。
そして、その時が来ました。
すべての思い出を大切にします。
みなさんとつくったこの思い出は、これからの人生の宝物。
この宝物が、私の人生の基礎となるでしょう。
永遠にシーホースの一員です。
みなさん、愛しています。