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直近14試合での失点はリーグワーストの惨状に

1月20日、ホームでサンダーに148点を許して敗れたキャバリアーズ。直近14試合での戦績も4勝10敗と絶不調で、東カンファレンス4位のヒートに0.5ゲーム差にまで迫られる事態となった。特に直近14試合での平均失点はリーグ最下位の114.9点で、キャブズの守備は崩壊している。

ロスターには、レブロン・ジェームズ、ジェイ・クラウダー、ケビン・ラブ、JR・スミスをはじめ、守備に優れる選手が多い。にもかかわらずディフェンスがザルになっている原因を、アイザイア・トーマスが的確に指摘した。

サンダー戦後、昨シーズンまで所属したセルティックスとキャブズの守備の違いを聞かれたトーマスは「このチームは、お互いを信頼していない」と、一刀両断。「優れた選手がいるのだから、あとは実行あるのみ。集中して、守備時にはお互いを信頼しないといけない。ディフェンスで一番大事なのは、近くで自分をサポートしてくれる選手を信頼すること。今はできていないと思う。変わらないといけない部分だよ」と、続けた。

言うまでもなくキャブズはNBAトップクラスのタレントが集まり、優勝を狙えるだけの力が十分にあるチームだ。意識さえ変われば、短期間で良い時期のパフォーマンスを取り戻すこともできるはず。首位セルティックスとの差は6.5ゲームで、まだ逆転できる範囲だ。

クリッパーズからディアンドレ・ジョーダンの獲得を狙っているという噂が出るとともに、指揮官タロン・ルーの進退問題となる可能性まで報じられ始めたが、補強や責任の所在探しよりも、オールスターウィークエンドまでにチーム全員が同じ方向を向いて、お互いを信じられる意識改革の方が先決だろう。決して多くはないが、まだ時間は残されている。