「世界で戦えるスピードをアピールしていきたい」
昨日、Wリーグはアウォードを発表した。ルーキーオブ・ザ・イヤーを受賞したのは、トヨタ紡織サンシャインラビッツの東藤なな子だった。
札幌山の手高校からアーリーエントリーでトヨタ紡織に入団した東藤は今シーズンの16試合すべてに先発出場を果たすと、持ち味のドライブを武器にチームハイとなる平均14.0得点を記録した。スーパールーキーの活躍もあり、2シーズン前は17勝16敗、昨シーズンは12勝10敗と勝ち越すのがやっとだったチームは12勝4敗と飛躍した。
東藤は世代別の日本代表に選出され、U18女子アジア選手権では準優勝に輝きワールドカップ出場権を獲得。そして、昨年行われたU19ワールドカップではスコアラーとして力を発揮し、チームのベスト8進出に大きく貢献した。
リーグや世代別代表での実績が評価された東藤は今シーズン初めてA代表に招集された。指揮官のトム・ホーバスが評価する1on1の強さには絶対的な自信を持ち、「1対1とかスピードは世界で通用して自信にもなっています。その世界で戦えるスピードをここでもアピールしていきたい」と、強化合宿で語っていた。
オールスターにも選出され、 新人王という勲章を手にした東藤。名実ともに人気選手の仲間入りを果たそうというタイミングでのシーズン中止は残念だが、今後の成長が楽しみなタレントであることは間違いない。オリンピックが1年延期となったことは、東藤の新たなモチベーションにも繋がるはずだ。