カイリー・アービング

「平和と愛があれば、予期せぬ出来事を癒すことができる」

3月頭、ネッツの熱狂的なファンであるファハド・サリームは自宅が火事に見舞われた。火事が起きた際、サリームは学校にいたため被害を受けなかったが、初めて自分のお金で買ったネッツのスペンサー・ディンウィディーのジャージーを含め、所持品のほとんどが焼き尽くされた。しかし、寝室に飾ってあったカイリー・アービングのジャージーだけがその形をとどめていた。

サリームはこの光景を見て「クレイジーだった」と語った。「本当に信じられなかったです。『こんなことがあるのか!』って感じでした。消防士の方は私がケガをしたと思っていましたが、私はジャージーがそこにある光景を見て、ただ立ち尽くしていたのです」

その後、SNS投稿によってその事実を知ったネッツの広報は、3月6日のスパーズ戦を観戦したサリームをコートに招き、ディンウィディーと交流させた。そして、アービングは自身の焦げたジャージーを受け取った。

数週間後、サリームのもとに届いたジャージーにはアービングからのエールが添えられていた。「平和と愛があれば、人生の予期せぬ出来事も癒すことができる。あなたが元気でいることに感謝します。あなたの友人、カイリーより」