「悲観的になってはいけない。前向きでいることが大切」
昨夜、国際オリンピック委員会は東京オリンピックの開催を1年程度延期にすると発表した。
その決定の前から、今夏に開催されるのであれば参加を見送ると発表していたのがオーストラリアやカナダだ。オーストラリアは選手に対し「2021年に向けて準備をするように」と正式に通達していた。
スパーズでプレーし、オーストラリア代表でもあるパティ・ミルズは母国の決断を受け入れ、チームオーストラリアの選手、世界中のオリンピック選手向けて自身のTwitterでメッセージを送った。
「新型コロナウイルスは世界最大のスポーツの祭典にまで影響を与えてしまった。だが、この逆境に落胆してはいけない。オリンピック選手として僕たちの目標は変わらない。この状況では難しいけど、オーストラリア代表として最善を尽くす努力を続けよう」
「世界中のアスリートが今年の夏に向けて準備してきた。でもこれからは2021年に向けて新たに準備をして、トレーニングプランを考えよう。悲観的になってはいけない。前向きでいることが大切だ。みんなで力を合わせて乗り越えよう」
新型コロナウイルスの感染拡大は収まる気配を見せず、ミルズもアメリカの自宅に閉じこもっている。最後に彼はこれ以上感染を広めないために、こう呼びかけた。「新型コロナウイルスに感染しないために家にいるんだ。外には出ないで。今は自主隔離しなければいけない時期だよ」
ミルズは昨年9月に中国で開催されたワールドカップに出場。オーストラリア代表は3位決定戦でフランスに敗れたものの、東京オリンピックの出場権を獲得していた。
男子オーストラリア代表はオリンピックでのメダル獲得経験がなく、東京オリンピックに懸ける思いは強い。東京オリンピックの開催延期が決まった今、その強い思いを保ち続け、ミルズが言うように前向きにリスタートするしかない。