フレッシュなプレーで低迷するチームの『救世主』に、若武者たちに寄せる期待!

2017/12/08
Bリーグ&国内
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文=泉誠一 写真=B.LEAGUE、泉誠一

西地区6位に低迷する西宮の『救世主』に

大東文化大学のインカレ初優勝で大学バスケは幕を閉じたばかりだが、大学生プレーヤーのBリーグ入りが早くも発表され始めている。

B1では一番早い11月13日に西宮ストークス入りが発表されたのが、センターの土屋アリスター時生(大阪教育大学)だ。特別指定選手として昨シーズンも西宮でプレーし、17試合に出場。今シーズンはまだ出番なし。日本人選手の中ではチームで一番大きい197cmだが85kgと線は細く、プロとしてインサイドで戦うための身体作りが先決。時間をかけて育ててほしい。

西宮はもう一人、シューティングガードの内藤健太(大阪体育大学)を獲得した。インカレ準優勝の筑波大学に1回戦で敗れたが、内藤自身は32点9リバウンドを挙げている。前節の大阪エヴェッサ戦ですでにデビュー戦を果たし、2試合でいずれも7分出場したが無得点に終わった。一日も早くプロのレベルに慣れ、西宮のスタイルにフィットし、本来の得点力を発揮できる日が待ち遠しい。現在平均70得点の西宮にあと10点をプラスできるポイントゲッターとして頭角を現せば、最下位に低迷する西宮の救世主にだってなれるはずだ。

ユニバ日本代表として活躍した選手たちが続々加入

今夏ユニバーシアード日本代表として世界と戦った選手たちが、プロリーグで腕試し。齋藤拓実(明治大学)はアルバルク東京に、佐藤卓磨(東海大学)は滋賀レイクスターズにそれぞれ迎え入れられた。

ポイントガードの齋藤にとっては、フォーメーションを覚えることから始めなければならない。幸い、今春に大学生を集めて行ったスプリングキャンプでルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチのレクチャーを一通り受けていることは大きなメリットになる。もちろんパヴィチェヴィッチヘッドコーチもそこで見た齋藤のポテンシャルを見込んで、獲得したわけである。選手層の厚いA東京だが、選手数が少ないだけに早々に出番はやってきそうだ。

195cmの佐藤はパワーフォワードとスモールフォワードができる有望株。同じ北海道出身のルーキー高橋耕陽のバックアップ、またはオン・ザ・コート「1」の時間帯に同時起用すればビッグラインナップも組める。琉球ゴールデンキングスを迎える今週末のホームゲームから早速その活躍が期待される。

新潟の新戦力は『覚悟』のプロ契約

西宮同様に、2人の新戦力を迎えた新潟アルビレックスBBだが、森井健太(早稲田大学)と今村佳太(新潟経営大学)は特別指定選手ではなくプロ契約を結んだ。関東大学リーグでアシスト王となったポイントガードの森井は、昨シーズンすでに特別指定選手として庄司和広ヘッドコーチのバスケットスタイルを体得している。ロスターが13人となり、12人のベンチ入りを先に果たしたのはシューティングガードの今村だった。

出身はホームのアオーレ長岡の近所という『超地元』選手。小学校の頃から新潟の試合を見て育ち、オレンジ色のジャージーにあこがれ続けた夢を叶えた。191cm92kgの体格は新潟出身の生え抜きのベテラン、池田雄一と遜色ない。新たな地元ヒーローが産声を上げた。

今年のインカレMVPとなった葛原大智(大東文化大学)や、昨シーズンはサンロッカーズ渋谷で特別指定選手としてプレーした杉浦佑成(筑波大学)などその動向が注目される選手もまだまだ残っており、正式発表の日が待ち遠しい。

卒業旅行も、残る大学生活を満喫することもなく、プロバスケという茨の道を歩み始めた新戦力たち。その覚悟を歓迎するとともに、温かく見守っていこう。